BMWの高性能スポーツバージョンを開発する部隊BMW Mが、クーペタイプの電気自動車”i4”をベースとする”i4 M”を開発中であることを明らかにしました。BMW Mのボス、マーカス・フラシュ氏が、i4 Mについて新しいBMW M3 / M4のメディア発表の前に発言したとCarAdviceは伝えています。
Mシリーズ初の完全電気自動車となるi4 Mは、ガチガチのスポーツバージョンではなく「パフォーマンスセグメントのクルマになるだろう」とフラシュ氏は述べています。パフォーマンスセグメントとはなんぞや?という感じではありますが、おそらくは既存モデルで言うところのM350iだとか、M550iといったM3やM5などのスペシャルモデルよりはマイルドな味付けをしたバージョンと同様の位置づけと考えられます。
BMW Mシリーズの名に見合うだけのバッテリー技術がまだないため、本格的なMモデルが登場するにはまだ時間がかかりそうですが、BMWはパワートレインの出力やバッテリー容量だけが性能指標ではなく、ハンドリングや走行中のエンジン音に変わるサウンド(ハンス・ジマーと提携)にいたるまで、総合的な面でどんな魅力的なMとしての提案ができるかを考えたいとしています。バッテリーによる車重の増加もBMWにとっては課題のひとつとされます。
BMWは今年はじめにi4をコンセプトバージョンとして予告しました。その段階ですでにBMWの新型モデルらしいスタイリッシュさがインテリア/エクステリアともに示されていましたが、この時点ですでに出力530ps、0-100km/h加速約4秒というパフォーマンスを与えています。
i4のパフォーマンスバージョンとなるi4 Mがどのような仕上がりになってくるかは、車好きにとっては楽しみなところに違いありません。
source:CarAdvice