BMWの新型EV「iX3」公道走行に必要な認証を取得 年内に中国と欧州で発売

Hirokazu Kusakabe
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2020年06月10日, 午後 05:50 in BMW
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BMW iX3
BMW iX3

BMWのコアモデルとしては初の純粋な電気自動車となる「iX3」が、公道走行に必要な認証を取得しました。計画どおり夏の後半には本格的な量産が始まり、今年中に発売に漕ぎ着けるとBMWは言っています。

BMW iX3
BMW iX3のデザイン画

BMW iX3は、内燃エンジンが搭載された既存の「X3」と車体の多くを共有する中型SUV(BMWではSAV=スポーツ・アクティビティ・ビークルと呼んでいますが)の電気自動車。BMWは2013年から「i3」というユニークな小型EVを販売していますが、内燃エンジン搭載モデルをベースにしたEVはiX3が初となります。

EV専用として設計された独自の車体を持つi3に対し、iX3はガソリンおよびディーゼル・エンジンを搭載するX3の現行モデルと車台を共有する前提で開発されています。

このたび中国と欧州で同時に公道走行可能な市販車として型式認定を取得したiX3は、既に中国の華晨汽車と合弁で運営している瀋陽市大東区の工場で、量産前生産車の製造が行われており、その様子を収めた写真が公開されました。

BMW iX3
X3と同じラインで生産されるiX3

一番前のブルー・メタリックに塗られたクルマが「BEV」と書かれているように電気自動車のiX3。そして後ろに並んだ白いクルマは内燃エンジンを搭載する「X3」です。つまり、iX3とX3は同じ工場の組み立てラインで生産することが可能です。

BMW iX3
バッテリーパックは床下に搭載

iX3のボディの基本デザインは、ほぼX3と共通であることが分かりますが、電気自動車ゆえに内燃エンジン搭載モデルのラジエター・グリルとは用途が異なると思われるフロント・グリルは、まだしっかりと隠されています。

とはいえ、上部に見えるクロームの縁が2つに分かれているところから察するに、BMW伝統の「キドニー・グリル」は継承される模様。左右に2つ並んだBMWの特徴的なフロント・グリルは、腎臓(kidney)に似ているためこう呼ばれています(日本では「豚鼻」と揶揄する人もいますけれど…)。

また、通常のX3と見比べると、iX3はフロント・バンパーの形状が、より空気抵抗の小さそうなデザインになっていることも確認できます。空気抵抗を減少させれば、それだけバッテリーに蓄えた電力でより長い距離を走れるというわけです。

BMW iX3
BMW eDive

なお、iX3は最高出力286psと最大トルク400Nmを発生する電気モーターと、容量74kWhのバッテリーパックを搭載することが既に明らかにされています。BMWによれば、1度の満充電で走行可能な距離は、世界標準のWLTP試験サイクルで440km程度になる見込みとのこと。直接的なライバルとなるメルセデス・ベンツの「EQC」アウディの「e-tron」とほぼ同等とみてよさそうです。

BMW iX3
BMW iX3

BMWの話では、既に200台を超えるiX3の量産前試作車がこの工場からラインオフしており、実際に中国の路上でテスト走行を行っているとのこと。最終的な調整が済んだら量産に移り、2020年内にまずは中国と欧州で発売になる予定です。日本での販売についてはまだ何も公式に発表されていませんが、もし導入されるとしても、EVの需要がますます高まっているこれらの地域で供給が落ち着いた後になる可能性が高そうです。欧州におけるiX3の価格は、7万ユーロ(約850万円)ほどになると予想されています。

ちなみに、日本では2.0リッター直列4気筒ガソリン・エンジンを積む4輪駆動の「X3 xDrive20i」が、675万円からという価格で販売されています。

iX3が市場に出た後、翌2021年にはこれと同じ第5世代の電動パワートレイン「BMW eDrive」を採用する4ドア・クーペ型の「i4」や、さらに自動運転をはじめとする先進テクノロジーを投入した「iNext」という電動SUVが、BMWから登場する予定です。

Source: BMW


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