Boseが、FDA認証取得済みの補聴器「SoundControl」を米国で発表しました。従来の補聴器購入は購入者の聴力に合わせて認定補聴器技能者による調整が必要で、手間と時間がかかるものでしたが、SoundControlはユーザーが直接オンラインで購入できるのが大きな特徴。Boseは「軽度から中等度の難聴が認められる成人向けに開発された、FDAが承認した最初の直接販売型補聴器」だと説明しています。なお、Boseは2018年に補聴器に関するFDA認証を取得していました

難聴を患う人それぞれに、聴こえ難い周波数は異なります。そのため補聴器は、専門の補聴器技能者が購入者と対面で聴こえに関する測定作業を実施し、個別にチューニングする作業が必要になります。ところが、Boselはこの作業を、購入者が専用のスマートフォンアプリを使って自ら調整できるようにしました。これによって対面での作業をなくし、直接購入が可能になったわけです。

専用アプリ「CustomTune」は、ユーザーが自身の耳にあわせた調整を30分で完了できるとうたいます。たとえば「World Volume 」機能は、大きな音にはあまり手を加えず、聞こえにくい小さな音を快適な音量に増幅します。また「Focus」機能では、会話や目の前の物事に集中したい場合は「Front」にセット、散歩など外出の際、家事をこなす際などは周囲にも気を配れるよう「Everywhere」を選択して聞こえやすくする音の方向を切り替えられます。

記憶力の良い読者の方々ならば、家電店でもよく似た製品を売っていると思う人もいるかもしれません。それは集音器と呼ばれるもので補聴器とは異なり、上に述べたように単に音を増幅するためのものです。

CustomTuneの重量は0.1オンス(約3グラム)で、補聴器用の空気亜鉛電池 PR41(312)を使用。1日14時間の利用で約4日間使えるとのこと。防水性もあり、雨天などで軽く水にさらされる程度なら問題ありません。

SoundControlの価格は850ドル(約9万3000円)で、まずは米国の一部の州から販売を開始、順次地域を拡大する予定です。補聴器は良いものになれば価格もかなり高額になりがちなことを考えると、これだけの機能で850ドルはなかなかのお手頃と言って差し支えないと思われます。願わくば、日本でも発売して欲しいところです。

Source: Bose