iPhone
David Paul Morris/Bloomberg via Getty Images

海外では犯罪者がiPhoneを盗むことは国や地域によっては珍しくありませんが、ブラジルではiPhoneを転売するのではなく、ロック解除した上で銀行口座をハッキングする事件が多発していると報じられています。

ブラジルの新聞「Folha de S.Paulo」の報道によると、同国で最大の都市サンパウロでは、犯罪者が人々のiPhoneを盗み、数時間後にはユーザーの銀行口座にアクセスして、その口座から金を引き落とす事件が発生しているとのことです。本記事ではiPhone 11とiPhone XRを持っている人が、盗まれてまもなくロックを解除された事例が伝えられています。

こうした事態は、新型コロナが感染拡大した後に始まったことだそうです。それ以前は道行く不注意な人からスマートフォンを盗む自転車に乗った泥棒もよく見かけたものの、盗品は転売されるに過ぎなかったのが、今では銀行口座に侵入する専門のギャングがいるありさまとのことです。

サンパウロの消費者保護当局であるProcon-SP(サンパウロ州)は、アップルやその他のスマートフォンメーカー、銀行などの企業に対してアクションを起こす予定とのことです。すでにProconは銀行口座のパスワードを騙し取ることを主な収入源としている違法組織の存在を認識しており、エグゼクティブディレクターのフェルナンド・カペス氏は「ハッカー軍団を使って行われている」と語っています。

これら事件の謎は、犯人らがアップルの強固な生体認証ロックや、銀行のセキュリティをどうやって突破したのか、ということでしょう。中にはFace IDで鍵を掛けていたのに口座に侵入された被害者もいますが、ロックを解除したまま使っていたり(使っている最中にひったくられたかもしれません)、パスワードを設定していなかったデバイスが狙われやすい模様です。

本記事ではブラジルのデジタル銀行「Nubank」と、ブラジルおよびラテンアメリカ最大の銀行「Itaú Unibanco」の2社がセキュリティパッチに定期的に取り組みつつ、スマートフォンやアプリを更新する重要性を(ユーザーに対して)強調していると回答しています。

現地の警察署長は、やはりAndroidよりiPhoneの方が解除は難しいとしつつも、可能ではあると語っています。iPhoneユーザーは、Face ID設定できるアプリは可能な限り設定してロックしておき、それでもハッキングされた場合は全ての銀行口座やクレジットカードを速やかに利用停止手続きをしたほうがよさそうです。

Source:Folha de S.Paulo

via:9to5Mac