DAVID MCNEW/AFP via Getty Images
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カリフォルニア州公正雇用住宅局(DFEH)は、Activision Blizzard社内に横行する性差別問題に関する集団訴訟の範囲を拡大し、女性正社員だけでなく非正規の社員についても調査しています。最新の訴訟では、Activision Blizzard側が当局の調査に協力的でなく、むしろ邪魔していると主張しています。

訴訟では、Activision Blizzardは従業員に秘密保持契約を結ばせ、当局と連絡をとるより先に会社に相談しなければならないとする条件を付け、さらに組合設立を妨害するために法律事務所WilmerHaleと契約するなどしており「従業員や非正規の労働者のために職場での差別やハラスメントの違反を調査、起訴、是正する」努力を「直接的に妨害している」と、その非協力的な行動が非難されています。

さらに、当局はゲーム会社が州当局の調査において重要な文書を人事担当者に破棄させたことにも言及しています。これは法律で保管が義務づけられている書類でした。

米国では雇用者の多くは、従業員への給付金の支払いを抑えるために、契約社員を数多く雇っています。契約社員に対する賃金の低さ、長時間労働、雇用保障の欠如だけでも十分に悪いといえる話ですが、Kotakuによるとトランスジェンダーの労働者に対する差別的な態度についてもくわしい調査が入りつつあるとのこと。

匿名のテスターは、Blizzard側から「この会社のために働けるのは非常に幸運なことではないか?」とよく問われるとしつつ「しかしその実態はメンタルヘルスへの配慮もなく、小売業のように笑顔を要求されつつ、常に面倒な人々に対応しなければならない。これを変えるための唯一の方法は、企業側の文化や態度を変えさせることしかない」と述べています。

またAxiosに寄せられた話では、特に品質保証部門とカスタマーサービス部門の環境が酷く、ある契約社員は「契約が終了して3か月間無収入になるか、別の仕事を探さなければならなくなる前に、とにかく早く優秀な成績を収めて会社に自分を印象づけ、出世しなければならないというプレッシャーがある」と述べており、別の労働者からも「常にストレスと体調不良に悩まされている」と、悲痛ともいえる声が出ていると紹介しています。

Activision Blizzardには7月20日に最初の訴訟が起こされ、大規模なストライキが行われるなど、泣き寝入りを強いられてきた従業員が声をあげ始めました。そして虐待を煽ったりそれを続けてきたとされる大物社員が数名、会社を去るにいたっています。また株主らからも集団訴訟が起こされています

最新の動きとしては、Activision BlizzardはKotakuに対して「すべての従業員にとって快適で安全な職場であることを保証するための改革を実施しながらも、その審査を支援するための適切な要求にすべて応じてきました。これらの改革は現在も継続しています」と述べ、さらに「われわれは、世界的に魅力的な優れたエンターテインメントを創出する多様な才能や考え方を認め、称賛する企業になることを目指しています。DFEHには、男女間の給与や昇進の格差がないことを示す明確な証拠を提出しました。当社のシニアリーダーシップはますます多様化しており、全社的に主要なリーダーシップを担う女性の数も増えています」「私たちは、従業員に公平に報酬を与える安全で包括的な職場というDFEHの目標を共有し、他の企業が見習うべき模範を示すことに尽力しています」とコメントを発表し、DFEHが訴訟の範囲を拡大したのとは対照的に、調査には協力していることを主張しています。

Source:Axios

via:Kotaku