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新型コロナウイルス禍の影響なのか、なんとなく閉塞感がありませんか。

緊急事態宣言が出された翌月に、都内企業では62.7%がテレワークを導入し、そのうち約半数の従業員が実際にテレワークを行ったとのこと(5月11日、東京都新型コロナウイルス感染症対策本部発表)。通勤のために外出するという日常がなくなったことから、そう感じてしまったとしても無理はありません。

とはいえ、これは職種によってはどこでも仕事ができることの証明にもなりました。それならばいっそ、気分転換にキャンピングカーで仕事をしてみるというのはどうでしょうか。

バンライフのあれこれを一箇所にまとめたシェアリングサービスを活用

「えっ、キャンピングカーなんて買うお金ないよ」と思われることでしょう。もちろんわたしにもありません。そこで、レンタカーのような気軽さでキャンピングカーを借りてバンライフを楽しめる「Carstay」(カーステイ)の出番です。

Carstayは、「キャンピングカーを買った(もしくは作った)はいいけど、あまり使っていない」オーナー(ホルダー)と、「キャンピングカーを使いたいけど、買うほどでもない」と考えるドライバーをつなぐシェアリングサービスのプラットフォーム。

受け取り場所と、日時で検索して、車種、利用人数、見た目、金額などから自分好みの車を見つけ、予約→利用することができます。軽ワゴンを改造したものから、車幅1880mmのスーパーロングバンを改造したようなもの、トラックの荷台部分を改造したキャブコンなど普通自動車免許で運転できる多種多様な車種・装備・利用料から選べるのが魅力です。

利用料は24時間以上からで1万円程度から3万円ほど。大きさや就寝可能人数に比例するわけでもないので、同乗者全員が寝られるかどうかを、キャンピングカー選択時に確認しておきたいところです。

借りる際は、車を泊めておくための車中泊スポットの予約も忘れないようにしましょう。Carstayには全国220カ所ほどの車中泊スポットが登録されており、一時的なバンライフのあれこれをワンストップでオーダーできるようになっています。

三浦半島で車中泊! 京急電鉄とタッグを組んだ

そんなCarstayが10月13日に京浜急行電鉄(以下、京急電鉄)と協業を始め、「三浦半島バンライフ聖地化」を目指し、車中泊スポットを3カ所追加しました。

RVステーション 京急油壺 観潮荘、RVパーク 京急観音崎、城ヶ島シーサイドRVステーションです。このうち、城ヶ島のものは11月中に開設予定とのことですが、観音崎ではすでに京急グループが展開している車中泊スポットにプラスする形で、観潮荘では新設という形で10月13日にスタートしていました。

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▲記者発表会時に紹介された使い方。快適そうです

「京急電鉄」というからには電車事業を展開しているのに、なぜ車移動のCarstayと組んだのでしょうか。

京急電鉄の担当者によれば、「京急は交通事業だけでなく、油壺マリンパークやホテル、温泉施設といったレジャー・サービス事業も展開。自動車、電車に関係なく、三浦半島に来てくれる人を増やしたい」という想いがあったからとのこと。

京急沿線の三崎口駅、逗子・葉山駅、神武寺駅など三浦半島やその付近で借りられるCarstayのキャンピングカーもあるので、現地近くまで電車で移動して、そのあとのんびりとドライブしたり車中泊を楽しむ、という方法もあるかもしれませんね。

なお、観潮荘と観音崎の車中泊スポットは1台1泊5000円ですが、観潮荘では利用人数全員分の京急油壺マリンパーク入園券を、観音崎では隣接する温浴施設「SPASSO」に何度でも入れる1人分の入館料(2500円分)を含んでいます。例えば家族4人で車中泊をし、全員がマリンパークのカワウソに会えると考えると、かなりお得なプランだといえるのではないでしょうか。

温暖だから快適

というわけで、わたしもCarstayでキャンピングカーを借りて、三浦半島でワーケーションをしてみました。

すでにCarstayへのドライバー登録をFacebookを使って済ませてあるので、レンタルしたい場所と日時から車を選ぶだけ。今回借りたのは、ボンゴ(トラック)をキャンピングカー仕様にしたキャブコン。RVパーク東京・東墨田という、キャンピングカーのレンタル事業も行っているホルダーが所有する車で4人まで就寝できます。ひとり旅なのでトゥーマッチですね!

車外でも快適に過ごせるようアウトドアチェアなどがあると便利だなぁと思ったものの、家から持っていくのは大変なので、オフィス用品からレジャー、アウトドア用品まで借りられる「flarii」(フラリー)というサービスを使い、RVパーク東京・東墨田で受け取ってもらうことに。

受け取りや積載までお願いできるかどうかはホルダー次第。チャット機能で質問したところ、受け取りも積載もしてもらえるとのことで、安心してキャンピングカーと車中泊スポットを予約し、アウトドアチェアやアウトドア調理器具などのレンタル手配まで済ませることができました。

予定日の定刻になったら車(と積んでおいてもらったレンタル用品)を受け取り、目的地までひたすら走ります。

車中泊スポットとして選んだのは、RVステーション 京急油壺 観潮荘。到着したら、ホテルフロントに車中泊で予約していたことを告げ、チェックインを済ませます。

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▲RVステーション 京急油壺 観潮荘に停めたキャンピングカー。手前の敷地も車中泊用スペースとして確保されています
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▲観潮荘のカウンターでチェックイン。通常のホテル利用時と同じ手順を踏みました

車に戻ったら、仕事道具をバックパックから取り出して、即ワーキングモードへ突入。キャンピングカーの構造要件には、「テーブルは任意」となっているものの、Carstayに登録されている車のうち体感的に8割ほどがテーブルを備えているようです。

テーブルと椅子があるということは、仕事道具さえあれば車内をオフィスに変身させられるというわけです。モバイルディスプレイがあれば、固定オフィスと遜色ない作業効率を保てるでしょう。

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▲サブモニターとしてのモバイルディスプレイがあるから、作業効率は自宅やオフィスと比べても遜色なし

ひと仕事終えたら、車内のキッチンで夕飯作り。今回は、せっかくアウトドア調理器具を借りたのでそれを使いましたが、この車中泊スポットを借りると観潮荘のレストラン10%オフチケットをもらえるので、それを使って海の幸を楽しむのもあり。

なお、観潮荘の活魚レストラン「潮彩」はオーシャンビューというロケーション。明るい時間帯であれば、眼前に広がる海を楽しみながら食事を味わえます。

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▲RVステーション 京急油壺 観潮荘での記者説明会時に、少し早めに到着して「潮彩」で食べた海鮮丼。眼前に広がる相模湾を眺めながら、というシチュエーションは三浦半島ならでは

温泉に浸かり、疲れを癒やしたら、あとは寝るだけ。仕事道具を広げっぱなしにしておけるのは、プライベートスペースが確保されているキャンピングカーならではといったところでしょうか。

キャンプや車中泊を何度も経験してきたことから、寒さ対策をバッチリ整えて臨んだ今回の企画でしたが、寝袋がいらないくらいの暖かさで拍子抜け。三浦半島が温暖な気候だということを失念していました。Carstayや京急電鉄が、三浦半島をバンライフの聖地にしたいと意気込むのもうなずけます。

温泉を楽しみたい人向けのRVパーク 京急観音崎

翌朝は、まず温泉に浸かって頭をしゃっきりさせてから朝食(ヤマザキのランチパックとインスタントコーヒー)をとり、午前中はワーキングタイム。

「エンジン止めっぱなしで電気を使って、バッテリーが上がらないのか?」と心配になりそうなところですが、車中泊スポットによっては外部電源を1泊500円程度で貸してくれるところがあり、今回一泊したRVステーション 京急油壺 観潮荘でも借りられたので問題なし。PCもスマホも、バッテリー満タン状態で仕事を始められます。

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▲暖かかったので、チェアを外に出してPCワーク。車中泊スポットの多くは、車一台分だけではなく、少し広めのスペースとなっています。テントを張れるか、火は使えるか、などはスポットごとに要確認

せっかく三浦半島に車で来たのに、一箇所だけではもったいない。ひと仕事終えてから観音崎にも行ってみることにしました。

有料道路を使わなかったため、1時間ほどかかりますが、海沿いをずっとドライブできるのは気分爽快。ここはふたり以上で走りたいと強く思いました。ひとりでは車窓から見える景色を撮影できませんからね!

RVパーク 京急観音崎 到着時はあいにくの雨。晴れていれば、さぞかし良い眺めなのでは? と想像が膨らみます。

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▲フェンス越しに見える海。こちらは国が管理する土地とのことで、越えられません
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▲最大3台の車中泊を受け入れているということもあり、広々としたスペース。キャンピングカー初心者でも入れやすいのでは? なお、今回は取材を兼ねていることを事前に伝えておいたので一時的に駐車させてもらいましたが、通常は車中泊スポットとして予約した場合のみ停められます
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▲隣接するSPASSO。ここを車中泊スポットとして利用すれば、運転者は無料で何回も入浴できます。マリンパーク狙いでなければ、こっちもアリ。なお、お湯は観潮荘の油壺温泉から毎日運んでくるそうで、疲労回復やストレスによる諸症状緩和のほか美肌効果が期待できるとか

もっとも、“バンライフ”というくらいですから、キャンピングカーなら居住性に優れており、移動オフィスとしても快適です。降車する必要がないので、停めたらすぐさま仕事に取りかかれますし、外がどんな天候でも問題なし。これが、キャンピングカーを使ったワーケーションの醍醐味ではないでしょうか。

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▲さすがキャンピングカーといえる居住性の高さ。こちらは記者発表会時にデモとして停められていたキャブコンの内部

夜には車を返却しなければならないので、後ろ髪を引かれる思いで三浦半島を後にしました。

バンライフで鬱々としないほうのテレワークスタイル

三密を避けるため、家にこもることの多い昨今。車なら他人との接触を避けながら移動できますし、窓から見える景色によって開放感も得られます。しかも、車内はプライベートな空間。気密性の高いテレカンも思いのままでしょう。

レンタルなら、初期投資や維持費を気にせずバンライフを体験可能。気晴らしも兼ねて、移動オフィスことキャンピングカーでワーケーションをしてみるのはいかがでしょうか。

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