YNPhone

キヤノンやニコンの互換交換レンズなどカメラ関連製品を手がけるYongnuo(ヨンヌオ)が新しいスマートフォンを開発しているようです。Yongnuoは2018年11月にキヤノンのEFマウントレンズを取り付けできるスマホ「YN450」を発表していました。自社でレンズを作るだけに留まらず、スマートフォンまで作ってしまったわけです。

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Yongnuoが中国で出願した特許資料によれば、検討している新製品はモジュラー方式を取り入れたスマートフォンになるとのこと。レンズ交換式ではなくカメラモジュールをそのまま交換できるようです。特許に添付された図を見れば一目瞭然で、スマートフォンは普通の板状で、かぶせるようにカメラモジュールを装着する合体構造になっています。

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スマートフォンは専用のもので、カメラモジュールにぴったりはまるサイズになっているだけではなく、接続用の端子などを内蔵しているようです。さらにスマートフォン本体側にカメラのセンサーを内蔵しているのです。つまりカメラモジュールはレンズだけが内蔵されている構造というわけ。スマートフォン本体だけを使いたい場合はセンサー部分にレンズキャップのようなものをはめる必要があるのでしょう。

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YN450もスマートフォン本体にセンサーを内蔵し、背面にEFレンズ用のマウントを搭載していました。レンズは市販品が使えるわけです。しかしこの構造にすると、レンズマウントの強度を保つためにスマートフォンのフレームを強固なものにしなくてはならず、厚みが増してしまいます。YN450をみると本体の厚みは2cm弱はありそうです。そしてカメラとして使うときに必要なグリップも取り付けると、その部分はさらに厚くなります。

つまりYN450はレンズを取り外したときに、スマートフォンとしては使いやすい形状になっていません。レンズ交換式カメラにAndroidスマートフォンを内蔵した製品、というわけです。

それに対して今回の特許で明らかになった製品は、背面にキャップが必要なものの普通の板の形状です。そしてカメラモジュール部分がスマートフォンを抱え込むように固定するので、スマートフォン側にマウントのようなものも必要ありません。さらにグリップもカメラモジュール側に取り付けることが可能です。

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スマートフォンとカメラモジュールはマウントを兼ねた端子で接続されるので、かなり強固にドッキングされるようです。背面から伸びたレンズ部分を持って多少振り回しても、スマートフォン部分が落ちるようなことはなさそうです。

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特許にはもう1つの合体構造が記載されています。こちらはカメラモジュール側にスマートフォンを固定するマウントはあるものの、大きなコネクタが見当たりません。特許によるとスマートフォンの側面下部に小さな接点があり、これがカメラモジュールのマウント内側の接点と接触することで電気的な接続が行われるとのこと。この方法ならスマートフォンをスライドインさせるだけで合体できるのでスマートに利用できます。

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この特許が実際に製品化されるかは不明ですが、YongunoはYN450を市場に送り出した実績がありますし、カメラやレンズ周りの設計技術も持っている企業です。一方、同じアイディアでこのような製品を生み出す力のあるメーカーはスマートフォン側にもカメラ産業側にもいないでしょう。

カメラモジュール部分のレンズ開発はYongunoにとってはお手の物。実際に合体させたとき、強度やカメラ操作レスポンスなどが十分実用に耐えられるモジュールを作ることができれば、キワモノながらも製品化される可能性は十分あるかもしれません。