Blue Origin
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世界トップクラスの億万長者ジェフ・ベゾス氏の宇宙旅行会社Blue Originは、SFドラマ『スタートレック』で長年カーク船長役を演じた俳優ウィリアム・シャトナー氏が、10月12日に打ち上げるNew Shepardに搭乗すると発表しました。シャトナー氏は現在90歳。もし打上げが成功すれば、先日ベゾス氏らとともに宇宙へ行った元女性飛行士ウォリー・ファンク氏を抜いて 、宇宙との境界線とされる地上100kmのカーマンラインに到達する最高齢記録を更新することになります。

カーク船長にとって宇宙は庭みたいなもののはずですが、シャトナー氏は「宇宙についての話は以前から聞いていたので、この機会に是非自分の目で確かめてきたいと思う。なんとすばらしいことだろう」とコメントを発表しています。

カーク船長は、残念ながら今回は船長ではなく搭乗者の1人としてカウントされます。シャトナー氏と同乗するのはBlue Originのミッション。フライトオペレーション担当VPのオードリー・パワーズ氏、そして診療研究に関するソフトウェア企業の創業者など。

過去にはVirgin Galacticからの宇宙旅行の招待を断ったと言われているシャトナー氏、当時はその理由を「飛行機嫌い」だと述べていましたが、後にVirgin Galacticから高額なチケット費用の支払いを求められたためだと明かしていました。このときも費用を負担してくれるなら(宇宙へ)行ってみたいとは言ってみたものの、交渉は成立をみませんでした。

ちなみに、スタートレックのキャストとして宇宙へ行く例としては、実はシャトナー氏は2例目、となるかもしれません。昨年の報道では、スタートレックでスコッティ役を演じた俳優で2005年に亡くなったジェームズ・ドゥーアン氏の遺灰が、2008年に密かにISSへ持ち込まれていたことが報じられていました。ただもちろん、存命で宇宙へ行くスタートレックのオリジナルキャストはシャトナー氏が初となるはずです。

Blue Originを巡っては最近、21人におよぶ元および現従業員らが社内における性差別や安全軽視の有害な風習があると主張してその企業としてのあり方に疑問が投げかけられました。しかし会社側はこの主張を否定し、安全面での実績を見れば問題がないことがわかると述べています。今回のシャトナー氏搭乗の話題は、こうしたゴタゴタから受けたマイナスのイメージを払拭するものになるかもしれません。

しかしなんというか、このたった数か月で、宇宙空間は(大金持ちと著名人には)ぐっと身近になったものだなあと感嘆せずにはいられません。われわれ庶民には、いまのところ懸賞に応募して当選するしかその機会は訪れそうにありませんが。

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Source:Blue Origin