カシオ計算機とアシックスは1月27日、ランナーの走り方を分析したうえでコーチングする新サービス「Runmetrix」を始めます。Runmetrixは、走ったときの体の動きをスマホアプリで可視化し、文章や動画でコーチングをするサービス。カシオ計算機が持つセンシング技術とアシックススポーツ工学研究所の知見を合わせたコラボとなります。

スマホアプリで示すデータの取得には、GPSや9軸センサーを内蔵したクリップ付きのモーションセンサー「CMT-S20R-AS」や「G-SHOCK GSR-H1000AS」を利用。モーションセンサーを腰に装着して走ることで、走行距離やペース、ピッチ、ストライドに加えて、体幹の傾きや骨盤の回転、接地衝撃などフォームに関する指標を多数算出するほか、フォームの乱れを検知するとG-SHOCKに通知します。

あえてG-SHOCKだけでなく腰に装着するモーションセンサーをデータ取得に利用するのは、腕や足よりも身体の重心に近い骨盤の動きのほうが、より高い精度でランニングフォームを解析できるため(アシックススポーツ工学研究所)だといいます。

G-SHOCK「GSR-H1000AS」と、モーションセンサー「CMT-S20R-AS」

スマホアプリでは、計測データをもとにフォームをスコアで表示したり、目的に合わせた練習プランや、解析結果をもとに提示されるストレッチ、筋力トレーニングからなる“からだづくりプログラム”を作成します。また、走行時間や距離、軌跡などの計測記録の管理やSNSとの連携機能も搭載します。

スマホアプリの利用料は無料です。モーションセンサーとG-SHOCKは、全国の主要家電量販店やECサイトのほかに、アシックス直営店各店およびアシックスオンラインストアや、全国7か所にあるG-SHOCKのアンテナショップでも販売します。モーションセンサーの価格は税込み1万4080円、モーションセンサーとG-SHOCKのセット価格は税込み5万7200円です。

両社がRunmetrixを共同開発した理由について、アシックスの広田康人社長は1月27日のオンライン記者会見で『優れたセンサーの技術を持つカシオと健康市場への展望が一致したため』と説明しました。カシオ計算機の樫尾和宏社長は『ランニング総合サービスや健康総合サービスで世界ナンバーワンを目指したい』と意気込みを語ったうえで、2021年度内に合弁会社を作る方針を明らかにしました。

CASIO ASICS
▲アシックスの広田康人社長(写真=左)と、カシオ計算機の樫尾和宏社長(写真=右)

また、Runmetrixの提供にとどまらず、課金型のコーチングサービスを検討していて、その目標として5年目でおよそ100億円規模の売上高、専用アプリの利用者数については500万人を目指すことも明らかにしました。加えて、ビックデータを生かした有料コンテンツを検討するほか、既存施設との連携を図る考えを示しました。


Source:カシオ計算機