CES2022

折り畳みスマートフォンの新しいモデルが2022年に登場しそうです。TCLはラスベガスで開催されたCES 2022で縦折り式のスマートフォン「Chicago」を展示しました。

ChicagoはTCLの開発名で、Project Chicagoとして2021年に開発されたモデル。製品名は「TCL Flex V」になるとも言われていました。サムスンの「Galaxy Z Flip3 5G」の後に発売される予定でしたが、スケジュールはキャンセルとなってしまいました。もしも発売されていれば良きライバルになったでしょう。

CES2022

Chicagoは開くと6.7インチフルHD+のディスプレイを利用できます。チップセットはSnapdragon 765Gで、開発時期が約1年前であったことがわかります。その他判明しているスペックはメモリ6GB、ストレージ128GB。フロントカメラはパンチホール式で4400万画素、バッテリーは3545mAhです。ミドルハイレンジモデルとして設計されており、フロントカメラ性能を高めていることからターゲットは女性層でしょう。なおキャンセルになった理由の1つが価格だったと言われています。Galaxy Z Flip3 5GがSnapdragon 888を搭載しながらも1000ドルを切る価格で出てきたことから、このChicagoはそれよりも低価格で出さねばならず、折り畳みディスプレイの開発費用を考えるとコストが合わなかったのでしょう。

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しかしChicagoはGalaxy Z Flip3 5Gより優れた点があります。それは閉じたときに隙間がなく、ヒンジ部分にも折り目がありません。開いた状態で横から見るとうっすらと折り目が見えるものの、Galaxy Z Flip3 5Gほどはっきりしたものではなく気にならないレベルです。

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ヒンジの動きはGalaxy Z Flip3 5Gより硬さは柔らかく、片手での開閉も楽に行えました。なお本体カラーは1色で、側面は光沢ある仕上げになっています。

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閉じると確かに隙間がありません。おそらくOPPO Find Nのように、畳んだときにディスプレイの伸びの部分がヒンジ内部に引き込まれるように収納されるのでしょう。なおディスプレイはTCLの子会社であるCSOT(Shenzhen China Star Optoelectronics Technology)製であると思われます。

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閉じた状態では縦長のアウトディスプレイを使えます。時計表示部分はタッチパネルで、左右スワイプでアプリのショートカットを縦に3つ表示できました。

この小さいディスプレイにカメラのプレビューを表示し写真撮影もできるそうです。なおメインカメラは2つ見えますが画素数の説明は無し。4800万画素と1600万画素との情報もあります。

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ヒンジ部分は埃の侵入防止構造になっている模様。防水性能は不明です。

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表面および背面はマットな仕上げで指紋の跡は残りませんが、フレーム部分が光沢仕上げのため周辺部分は持ち方によっては指紋跡が目立ちます。上品な色合いですが、別のカラバリ展開も欲しいところ。

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ディスプレイは自由な位置で止めることができ、その状態にすると1つのアプリを上下分割表示できるモード、サムスンでいうところの「Flex Mode」に対応します。カメラでは上側にプレビュー、下側にシャッターやモード切替などコントロール部分を表示できます。このモードはファーウェイの「P50 Pocket」も搭載しており、縦折り式スマートフォンの標準的なUIになりそうです。

CES2022

チップセットがやや古いものの、ディスプレイやカメラ性能は十分であり、基本設計を変えずに最新のミドルレンジチップセットを搭載してこのまま販売できるレベルの製品に仕上がっていると感じました。あとはサムスンのアグレッシブな価格にどの程度対抗できるかですが、本体仕上げを高級化することで高価格モデルとして出すことも考えられます。ぜひ製品化してほしいものです。