アップル、中国App Storeに閉鎖危機?当局がアプリ承認権限取得を迫るとの報

今までお目こぼしされてきました

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月19日, 午前 11:55 in Apple
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People wearing face masks walk past an Apple store in Wuhan, in Chinas central Hubei province on May 26, 2020. (Photo by Hector RETAMAL / AFP) (Photo by HECTOR RETAMAL/AFP via Getty Images)
HECTOR RETAMAL via Getty Images

米中間の緊張が高まっているなか、米国を代表する企業の1つアップルが中国の報復にさらされ、中国App Store閉鎖の可能性が生じつつあると報じられています。

独自スクープで知られるニュースメディアThe Informaitonは、米トランプ政権が国家安全保障上の懸念から中国系アプリTikTokやWeChatの使用禁止命令を発したことに対して、中国における米国企業に「しっぺ返しのリスクが高まっている」との観測を伝えています。

その1つが、アップルが中国で事業を展開することを可能にしていた(これまで大目に見られていた)抜け穴を塞ぎ、他の海外企業や現地の競合企業に課されていたのと同様の規則や規制を守らせていること。たとえば今月初めにも、中国App Storeでは「支払いに関する規制要件を満たしていない」と通告された3万以上のアプリが削除されていました

そればかりか、ことは中国App Store存亡の危機にもおよぶかもしれません。中国の法律ではアプリストアは中国側のパートナーが株式の過半数を持つ合弁企業による運営が義務付けられています。またサードパーティ開発者による全アプリは現地の法律に従って審査を受ける必要があります。

The Informationは、アップルはこれらのガイダンスに従ったことがないと伝えています。アップルは事前に(中国の法律に沿うように)アプリを審査しておらず、サードパーティ開発者も「中国のビジネスライセンスまたはコンテンツライセンスを取得」するよう求められていなかったとのこと。これら中国内の他のアプリストアが守っているルールをApp Storeが事実上免除されていた事情は、先日も別のメディアが報じていました

一応アップルは2013年に中国でApp Storeの現地法人設立を検討していたものの、同社幹部らは「そうした行いはApp Storeのコントロールを失うことになる」と考えて、当時はそれを拒否したとのこと。しかし2018年に米中貿易戦争のなかで一転して現地法人を申請したものの「過去2年間、中国当局に申請を承認してもらえなかった」と伝えられています。

なぜ承認が保留されているのか。事情通によれば、それは中国の規制当局がApp Storeでのアプリ登録を承認する権限を欲しがっているため。アップルがいっそうの譲歩をするまで、承認するつもりはないとのこと。その一方でアップル幹部らは中国政府に現地App Storeで公開しているアプリに対して大きな力を与えてしまうため、現在の慣行を変更することに消極的だと述べられています。

The Informaiton記事の結論は、「問題が解決されるまで、中国の規制当局が約150万ものアプリを含めた中国App Storeを閉鎖するリスクがある」というものです。これまで中国の規制から自由だったアップルのあり方は、まるで一国二制度のもとで高度な自治が認められていた香港のようですが、今後は香港と同じような圧力にさらされるのかもしれません。

Source:The Information

Via:9to5Mac

 

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