「中国が世界の工場である時代は終わった」iPhone組み立て最大手トップが発言

インドやベトナムへの移転が加速

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月13日, 午後 09:00 in Apple
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A logo sign outside of an office building occupied by Foxconn in Milwaukee, Wisconsin on June 22, 2018. (Photo by Kristoffer Tripplaar/Sipa USA)
SIPA USA/PA Images

iPhoneなどの組み立てを担当するFoxconnグループは、アップルにとって最大のサプライチェーンパートナーの1つです。

この時期は、まさに同グループの中国工場で次期フラッグシップiPhone 12(仮)シリーズの量産が本格化すると報じられたばかりですが、同グループの中核企業である鴻海精密工業の会長が「中国が世界の工場である時代は終わった」と発言したことが伝えられています。

米Bloombergによると、鴻海のYoung Liu会長は「インドであっても、 東南アジアやアメリカ大陸でも、それぞれに製造エコシステムが存在するだろう」と発言したとのこと。そして中国はFoxconnにとって重要な役割を果たすとした上で、「世界の工場としての日々は終わった」と付け加えたと報じられています。

Bloombergは、Foxconnの中国国外での製造能力は全体の30%であり、昨年6月時点の25%から増加しているとの現状も伝えています。同社は中国に重点を置いてきた生産体制を再構築し、インドやベトナムでの事業拡大に注力している主要アップルサプライヤーの1つ。

すでに昨年6月にアップルは、当時の米中貿易摩擦の高まりを背景にして大手サプライヤーに生産拠点を東南アジアに移す可能性を検討するよう求めたと報じられていましたが、その成果は着々と上がっているもようです。

Foxconnの大手顧客であるファーウェイは米国の制裁により中国以外では期待を裏切る売上にとどまり、もう1つの主要顧客である中国Xiaomiも中国と緊張が高まっているインド市場で反発を受けたとのこと。ただアップルからの要請、すなわち米国市場での対中関税を避けるためだけでなく、他の世界市場での売上を回復するためにも「脱・中国工場」が急がれているもようです。

中国の製造能力への依存は、米国政府がアプリを含む中国製品の締め出し方針を打ち出しているなかで、米国市場を持つ諸国の企業にとって大きなリスクとなりつつあります。日本の企業もFoxconnのように、中国外への生産拠点の移転を加速せざるをえないのかもしれません。

Source:Bloomberg

 
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