Tingshu Wang / reuters
Tingshu Wang / reuters

中国が月面サンプルリターンを目標として打ち上げた探査機「嫦娥5号(Chang'e-5)」が、日本時間12月2日午前0時すぎに月面への軟着陸に成功しました。月面では着陸地点のリュムケル山麓に日が差している2日間だけ、周辺の観測をするとともに、約1.8kg以上を目標として月面の土壌サンプル採取を行い、地球への帰途につく予定です。

ミッションが成功すれば、人類が月の土壌を地球に持ち帰るのは旧ソビエト連邦のLunar 24号以来、44年ぶり。中国は月からサンプルを持ち帰る3番目の国になります。

嫦娥5号の月面への着陸はライブ配信はされなかったものの、SNSにはその瞬間の模様を動画で公開。映像ではゆっくりと地表に接近する探査機の脚部が、最終的にレゴリスに接触してやや埃が舞い上がったようにも見えました。

リュムケル山麓の土壌は過去に米国やソ連が持ち帰った月の石(砂)ものより17~18億年新しいものだと考えられています。そのため、そのサンプルは月の歴史を知る上で多くの知見をもたらすことが期待されます。

NASAの科学ミッション局を率いるトーマス・ザブ―ケン氏は、着陸を成功させた中国に祝福の言葉を贈り「サンプルが持ち帰られた暁には国際的な科学コミュニティの誰もがその貴重な積荷を分析研究できるようにし、誰もが恩恵を受けられることを願う」と述べています。

source:BBC