Apple
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今年(2021年)は世界的な半導体不足が続いています。いまだ解消のめどが立たず、苦境に立たされたメーカーが偽造チップを買わされる被害が多発しているとの報道も出ています

そうして長引く半導体不足が「アップル以外の誰もに」影響を与えるーーつまりアップルは深刻な影響を受けないとの観測が伝えられています。

米国のワイヤレス関連調査会社Wave7 Researchは、匿名情報筋の話として「アップルはチップセットの供給を前もって十分に確保することができた」が、「他のOEMにとってはそうではなかった」と述べています。Wave7社は小売業者への調査をもとに、米国の携帯電話市場に関する月刊の有料レポートを作成してる企業です。

このレポートによると、特にチップ不足で大きな打撃を受けているのはサムスンおよびOne Plusとのこと。両社が依存しているクアルコムが「チップの需要が供給を上回っている」と発表したためです。

さらにレポートでは、チップの不足状況は「通信キャリア、販路、さらには店舗によっても異なる」(携帯電話の小売店を対象とした調査のため)と述べられています。そして(大手キャリアの)AT&Tは最も影響が少ないが、これは同社が最もiPhoneユーザーが多いからです。同じく大手キャリアであるT-Mobileの関係者も、品不足が「アップル以外のすべての人」に影響を与えていると語っています。

とはいえ、アップルも2021年第3四半期のめざましい業績結果を発表したさいに、世界的な半導体不足が今後のiPhoneやiPadの製造に影響を与える可能性があると警告していました

さらには次の四半期では「非常に強い二桁の成長」を見込んでいると述べつつも、その成長率は前期の36%よりも低くなると見積もられていました。つまり他社よりもチップ確保はできてはいるが、iPhoneの強力な成長を支えるほどの量には届いていない、といった含みがあるのかもしれません。

ちなみにアップルは、次期iPhone 13(仮)用の「A15」チップを1億個以上も発注したとの噂もありました。半導体不足のなかでは強気の姿勢とも思えましたが、今回のレポートと合わせると、それを裏付けるだけの周辺チップの確保がすでにできている可能性が高そうです。

しかし、フラッグシップiPhoneには他のスマートフォンとはケタ違いの需要があるはず。おそらく9月、あと数週間後にiPhone 13の発表が予想されていますが、今後の続報を待ちたいところです。

Source:PCmag