Google Chrome
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セキュリティとプライバシーが大きなテーマの Google I/O 2021カンファレンスで、Google が Chrome ブラウザに追加する1タップのパスワード更新機能を発表しました。

Chromeブラウザのパスワード確認機能で脆弱なパスワードや漏洩したパスワードが見つかった場合、現在はそのウェブサイトにアクセスしてサービスごとに異なる手順で更新する必要がありますが、Chromeの新機能では1タップで自動的に安全なパスワードへの変更・保存が選べるようになります。

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Chrome ブラウザは2020年リリースのバージョン88から、パスワード管理機能に脆弱なパスワードや流出済みパスワードがないかチェックして警告する機能を搭載しています。

Google Chrome 88配信、脆弱なパスワードの一覧確認・更新機能が追加 (2020年)

 変更すべきパスワードが見つかった場合、Chromeには新たに強力なパスワードを生成して自動入力する機能はあるものの、パスワードの変更自体は当然ながらChrome内では完結せず、そのパスワードを使ってログインするウェブサイトを訪れて変更する必要があります。

Chromeのパスワードマネージャには、不正使用されたパスワード・脆弱なパスワードの一覧に「パスワードを更新する」ボタンが表示されるものの、押してもウェブサイトが開くだけ。改めてログインして、アカウント設定なりユーザー設定なりログイン設定なりを探して、パスワードリセットのメールを送るなり、サービスごとに違う手順で手動更新が必要です。

Googleが発表したパスワード1タップ更新機能では、この部分を対応ウェブサイト側と連携して自動化。パスワード更新画面への遷移や、新旧パスワードの入力といった手順をステップごとにGoogleアシスタントがナビゲートしてくれます。

手順ごとに確認するため完全に1タップ全自動ではありませんが、自動生成の強力な(記憶しにくい)パスワードを使用したくない場合など、途中から手動で更新を選ぶことも可能です。

Google、AIが喋って電話予約するシステムDuplex発表。外国語やネット予約不可でもアシスタント任せ (2018年)

このパスワードの自動変更機能は、内部的には Google アシスタントが予約などの手続きを代行する Duplex の技術が使われています。

2018年の Google I/O で披露され世界を驚かせた Duplex は、GoogleのAIが自然な合成音声で電話をかけ、人間の担当者と会話して、レストランなどの予約を取ってくれる機能。

大反響を呼んだものの、デモはたまたまうまく決まった場合を切り取ったものだったり、なかなか提供地域が広がらない、多くの場合は人間が介入しているなど期待値を下げるニュースも続きましたが、人間用に作られた手続きを機械が代行する技術としては、電話のかわりにウェブ予約などの面倒な手続きを自動化する Duplex on the web など着々と改良を続けています。

Chromeの自動パスワード更新機能は、Android版 Chrome から段階的に提供予定。パスワードの保存と同期を有効にしていない場合は利用できません。まずは米国向けに開始し、数か月かけて他の地域へと拡大する計画です。

Fix your passwords in Chrome with a single tap