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Apple Watchを使ったランニングを始めて3か月。初心者ランナー弓月ひろみです。日々のランニングには、GPSと連動する距離・心拍計測アプリ「NIke Run Club」と、耳元でコーチがアドバイスしてくれる、音声フィットネスアプリ「BeatFit」を使っています。

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距離は、週末なら7kmから10km、平日は3日に1回、4km走れるようになりました。そろそろタイムやフォームを追求したい時期。何か良いガジェットないかなぁ、と思っていたところ、面白そうなモノを見つけました。カシオとアシックスの共同開発であるモーションセンサー CMT-S20R-ASです。Amazonでの販売価格は1万4080円です。

モーションセンサー CMT-S20R-AS(Amazon)

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CMT-S20R-ASは、GPS機能+9軸センサーを搭載した、ランニング専用センサー。腰に装着して走ることで、ランニング中の身体の動き(ピッチ、ストライド、上下や左右の傾き)を細かく計測します。

走った後は、専用のスマートフォンアプリ「Runmetrix」でデータを取り込み、表示します。ただ記録をとるだけでなく、フォームやペースの分析、からだづくりのアドバイスまでしてくれる…ということで、カシオさんにサンプルをお借りしてきました。

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装着するのは腰のあたりです。ボトムスに挟み込む形でカチッとはめます。ウェアの厚さに合わせて固定できる、2段階のスライドロック機構付き。しっかり止まるので、ジャンプしても平気そう。

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トップスを重ねると、全く見えなくなります。これでも問題ナシ。

私は普段iPhoneを持ったまま走るので、先にペアリングし、iPhone側でスタートボタンを押してランニングを開始しました。スマホを持って走りたくない人は、センサー単体でも計測できます。

走り終わったら、データを確認します。

私の走りは…どん!こちら。

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走行ペース、ピッチ、ストライドの実測のほか、負担の少ない着地が出来ているか、安定した姿勢が取れているかが表示されています。総合スコアは67。

下のグラフは、左右にスライドが可能で、特定の地点のスコアをみられます。スタート地点からスライドして2kmを超えると…

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途端に重心移動が崩れてきました。前半飛ばしすぎて疲れてきてしまったのかも。この後、中だるみ的にペースも落ちて行っているのがわかります。自分一人で走っている時はまったく意識していませんでした。これはすごい。

なお、カシオによるとこの分析は、モーションセンサーで計測した指標をもとに、走りの特徴を6つの軸で分析し、総合的な評価を数値化しているのだとか。センサーから取得できる測定項目は20以上。そこから、さまざまな学術的な先行研究やアシックスで蓄積してきたビッグデータをもとに、独自の知見とアルゴリズムに基づいて、フォームの特徴を数値化しているそう。

そして、このセンサーとアプリの組み合わせで最もすごいのが、「パーソナルコーチ」機能。

モーションセンサーを使って計測した日々のデータをもとに、バランスの良いランニングフォームを身に付けるための、動きと意識とからだづくりのプログラムや、ランニングメニューを作成してくれるのです。

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初心者ランナーということで、Easyを選択。すると、まず次のようなデータが表示されました。

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平均的な走りの特徴は「動きの力強さのスコアが低い」「骨盤のダイナミックな動きがあまり見られない」…つまり、あまり足を大きく広げず、ちょこまか走っている印象でしょうか。たしかにピッチを上げるため、歩幅は小さくしていました。

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続いて、今後注目すべき指標。緑のラインから上にグラフが伸びていれば合格、赤のラインから下にあるグラフは要改善ポイントです。やはり、身長に対して、足を開く幅が狭い模様。

最後は、動きの改善ポイント。アニメーションで表示されます。赤い線が理想のフォーム、青い線が、実際の私のフォームです。

アニメーションを指で上下左右に動かして比較が可能。これによると、一見、幅は大きいように見えますが、腰回りの動きが小さくなっています。

また「蹴り出しの動きに意識が向きがち。自然な体幹の全景を保ってストライドを伸ばすように」ともアドバイスが。こんなふうに走っていたとは…。腰につけた小さなモーションセンサーで、かなり詳細なデータが出てきたこと驚きました。

そして、私に必要なストレッチや筋トレのトレーニングメニューも表示されました。

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私のような趣味レベルでも、続けるうちに「もっと速く走りたい」気持ちが出てきます。とはいえ、プロにパーソナルコーチを付けてもらうかというと「そこまで本格的じゃなくてもなぁ」と思いがち。でも、このモーションセンサーがあれば、朝昼夜、時間を問わずに、自分だけのコーチが側についてくる!ということになるわけですね。ものすごく、コスパが良いのでは…。

ベテランランナーさんで「次のマラソン大会に向けて練習中!」という人なら、パーソナルコーチで「Normal」または「Hard」を選びましょう。データ収集の為に2km〜10kmを何回か走ると、フルマラソンの予測タイムを表示してくれます。しかも、骨盤の動きやストライドの数値も細かく見られる。グラフでデータを見ながら、分析しながら、つぎのトレーニングに活かせるなんて、すごいことですよね。

なお、雨や汗などで濡れても安心して使えるIPX7相当の防水性能、-10~40℃の温度環境に対応。季節や天候を問わず、様々なシーンで使用できます。充電はマイクロUSB-mini Aで行います。フル充電で約20時間(温度25℃で連続使用時)使用可能。約200kmほど連続記録可能です。

パーソナルコーチには、プログラムの自動作成機能もあります。少しずつ距離を伸ばすには、どのぐらい走れば良いか、長期間で体が慣れるよう、プログラムを提案してくれます。明日からトライしてみようかな…。

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ただひたすらに走行距離を伸ばしたり、ペースを上げることだけでなく、体に負担がかからないランニングで、自分のポテンシャルを引き上げていける、このモーションセンサー。長く付き合うことで、さらに自分の癖や傾向がわかってくるので、ランニングには欠かせない相棒になりそう。走るモチベーションを保つのにも最適かもしれません。

モーションセンサー CMT-S20R-AS(Amazon)


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