SVOLT
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中国・長城汽車からスピンオフした新興EVバッテリー企業SVOLTが、コバルトを使わない電気自動車用バッテリーパックを発表、量産体制を整えたと主張しています。コバルトフリーEVバッテリーの量産体制構築は世界初の試みとのこと。

いまや世界中のあらゆるモバイル機器で利用されているリチウムイオン電池には、レアメタルの一種であるコバルトが使われています。コバルトは供給量が少ないだけでなく、その採掘の現場や工程において環境破壊や児童労働などを伴っているとされ、IBMやパナソニック、テスラなどといった大企業は、コバルトを使用しないバッテリーの研究開発を行っています。

しかし、これら先端企業に先駆けて、SVOLTはコバルトを使用しないバッテリーを大量生産する準備を整えたと主張、8月29日より開催中の成都モーターショーでは長城汽車のEV用として開発した82.5KWhのバッテリーパックを公開しました。

このバッテリーは常温・フル充電の状態でなら約600kmの走行が可能で、0-60mph加速は5秒を切るとのこと。こうした性能はどちらかと言えばモーターや車両の重量などのスペックにもよるので、バッテリーの評価基準として適切かどうかはわかりません。それでも通常のEVバッテリーと同等かそれ以上の性能は備えていると考えて良さそうです。

なお、SVOLTはこのコバルトフリーバッテリーが中国国内の電気自動車に搭載されることを「期待している」と述べていますが、具体的にいつ頃これを搭載する電気自動車が市場に投入されるのかといったスケジュール的なことには言及しませんでした。

ちなみに、コバルトフリーのバッテリーというくくりで他社の製品を挙げるならば、たとえばテスラはリン酸鉄リチウムを正極材に使うLFPバッテリーを日本向けのModel 3などに搭載しています。

Source:PR Newswire

via:Electrek