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新型コロナウィルス感染拡大をテーマとしたゲームアプリが一度は却下されて改名を余儀なくされたことで、その開発者がアップルとGoogleを独占禁止法違反として各国の規制当局に訴えたことが報じられています。

アップルとGoogleを訴えているのは、ドイツに拠点を置くアプリ開発者のフランク・ミューラー氏。『Corona Control(コロナコントロール)』と題されたゲームの内容はマスクを配布し、ソーシャルディスタンスを置くように強制し、感染者を隔離し、ロックダウンを実施することで新型コロナのパンデミックに対応するというもの。すでに古典的となっているテーマパーク管理シムを踏襲しつつ、新型コロナに絞り込んだかたちとなっていました。

ミューラー氏が引き合いに出しているのは、大ヒットしたゲームアプリ『Plague Inc.‐伝染病株式会社‐』。本アプリは長年にわたってApp StoreとGoogle Playで配布されていますが、主なゲーム内容は「世界を感染させること」だと謳われています。それを見たミューラー氏は「破壊的なウイルス戦略ゲームが許可されているのだから、ウイルス感染の問題を示し、疾病対策を促進するように設計されたゲームに問題はないだろう」と結論づけたと語っています。

しかしアップルとGoogleはそうは考えていないようです。特にアップルは2020年3月に新型コロナ関連アプリの配布は「社会に認められた組織」、つまり政府組織、健康に特化した民間公益団体、健康問題に関して資格や実績のある会社組織などに制限。それ以外の新型コロナをテーマにしたエンターテイメントやゲームは許可されないと宣言しています

一度は却下されたミューラー氏のアプリでしたが、その後に新型コロナの話題を取り除き、『Viral Days』と改題してから公開が許可されたとのことです。しかし強制的にタイトルを変更されたことをミューラー氏は「(本質的に)タイタニック号なしでタイタニック映画を再撮影することを余儀なくされました」「タイタニック号の映画が沈没船と名付けられて、登場するのが識別できない無名の船だと想像してみてください」と苦情を述べています。

さらにミューラー氏はApp StoreとGoogle Playが数十億人のユーザーを擁しており、ルールを強制する立場にあると指摘。そして先日同じように両社に却下されて裁判に訴えていた「コロナウィルスレポーター」なるアプリにも言及しています。

しかし「Plague Inc」は新型コロナ感染拡大前からすでに有名であり、新型コロナの名前を使ったこともなく、かつWHOなどと協力してパンデミックから人類を救うモードも追加しています。アプリ公開の許可不許可についても、「新型コロナに便乗しているか」「医療の専門家と協力しているか」といった事情が考慮されているのかもしれません。

Source:Cult of Mac