2021年8月9日、ソニーの子会社であるSony Pictures Entertainment(以下、SPE)は、アニメ配信サービス「Crunchyroll」の運営会社、Ellation Holdingsの買収を完了したと発表しました。

2020年12月に、ソニーはEllation Holdingsの持分全てを取得する確定契約を締結したと発表しており、それから8カ月で買収が完了したことになります。買収金額は日本円で約1300億円とのこと。

「Crunchyroll」は2006年にスタートしたサービスです。当初はユーザーが無許可で日本のアニメをアップロードする「違法サイト」でしたが、海外のアニメファンに支持されて急成長。2008年には日本法人を設立し、違法動画を削除して日本のテレビ局やアニメ制作会社と提携しました。

以降は順調に会員数を増やし、漫画の配信やゲーム、イベントの実施、さらにはアニメの制作にまで手を広げています。参画したアニメとしては、昨年日本でも放送された「ゴッド・オブ・ハイスクール」や「トニカクカワイイ」、今年の作品では「蜘蛛ですが、なにか?」などが代表的。他にも、「ゆるキャン△」や「けものフレンズ」の製作にも参加しています。

アジア、アメリカ、ヨーロッパ以外に中東やアフリカでもサービスを展開しており、登録ユーザー数は全世界で1億人を突破。月額有料会員の数も500万人以上と、日本での知名度はそこまで高くありませんが、世界でもトップクラスの規模を誇るジャパニメーション配信サービスとなっています。

今回の買収は、SPEとアニプレックス(ソニー・ミュージックエンタテインメントの子会社)との合弁会社である「Funimation」を通して行われました。Funimationは、アニメ作品などを配信する海外で人気のストリーミング・サービス「FunimationNow」を展開しているアニメ配給事業会社。今回の買収により、「Funimation」と「Crunchyroll」という2つの巨大なプラットフォームをひとつの企業が持つことになります。

今なお大きな成長を遂げているアニメ業界。ストリーミング配信事業も、コロナ禍による巣ごもり需要で利用者が急増しています。今後ソニーが2つの巨大アニメプラットフォームを用いてどのようなサービスを展開するのか、注目したいところです。

Source:Sony Pictures Entertainment