Cyberpunk 2077
CD Projekt Red

キアヌ・リーブスが重要キャラクターを演じる『サイバーパンク2077』の小ネタ。開発元のCD Projekt Red が、キアヌ演じるキャラクターモデルと性的な行為ができるユーザーMOD (改造) の配布を差止めました。


CD Projekt Red はユーザーがゲームを改変して楽しむMODには寛容で、公式の改造支援ツールも配布しています。しかし実在俳優をリアルに取り込んだキャラクターを、特に性的な内容に改変するのは当然NGとして厳しく対処する方針のようです。

『サイバーパンク2077』用公式MODツール公開。アーカイブや設定ファイル展開が可能に

『Cyberpunk 2077』は、いわゆる「サイバーパンクもの」の荒廃した近未来が舞台のオープンワールドRPGゲーム。キアヌ演じる『ジョニー・シルバーハンド』は、原作であり前日譚にあたるアナログRPGの『Cyberpunk』シリーズから登場する象徴的なキャラクターです。

本作では生前の記憶と人格をコンピュータ上に複製された構造物(コンストラクト)として、主人公にだけ見えるデジタル幽霊かつ相棒のような役割を演じます。

また『サイバーパンク2077』は、日本では暴力表現や性的表現を一部カットしたうえで18歳未満購入禁止のZ指定になっているほどの大人向けゲームでもあります。戦闘では手足や首がちぎれ飛び血が吹き出すほか、ストーリー上では主人公と特定のキャラクターが性的に親密になる「攻略」要素もあり、街頭に立つセックスワーカーの「ジョイトイ」にサービスを受けることもできます。


今回問題になったのは、このジョイトイのキャラクターモデルをキアヌ演じるジョニー・シルバーハンドと交換する、比較的シンプルなPC向けMOD。ただ外見が入れ替わるだけですが、いわゆるコラージュ的な、ディープフェイク的な不適切映像になるのは確かです。

このMODはゲームの改変コミュニティ Nexus Modsに掲載されたものの、ほぼ1日で権利者CD Projekt Red からの要請により、として管理者に削除されました。


開発元CD Projekt Red は リンク先 PC Gamer の問い合わせに対して、ユーザー制作コンテンツ、特にMODについて定めたもっとも重要なルールは他者に害を及ぼさないことであり、特に性的な要素を含むキャラクター交換はゲームに出演した実在の人物にとってそのように受け取られる可能性があるためと説明しています。

許容されるMOD制作の指針としては、CD Projekt Redが創造したキャラクターについてはゲームを改変して遊ぶことを広く認める一方、実在する人物がモデルの場合は、有害とみなされる可能性があるどのような使い方も本人あるいは権利者から明確な許諾が必要になるとしています。


CD Projekt Red は前作『ウィッチャー3』でもユーザーによるMODやいわゆるファン創作を許容しており、サイバーパンク2077にも適用される詳しいファンコンテンツガイドラインを従来より公開しています。

そちらのガイドラインでは「第二節ゴールデンルール d. 当社や他の人を傷つけない」にこのような記述があります。

『(略) ……お客様は、上記のブランドや人物の画像を使用することを許可されている場合にのみ、それらを使用することが許されており、お客様が上記人物へ損害を与えないことを条件としています。基本的に、ファンコンテンツを作成する際には、関係者全員の許可を得ていることを確認してください(当社以外の人物から許可を得なければならない場合もあります)。』

つまりキアヌ・リーブスや、「大島さん」としてカメオ出演する小島監督を利用したファンコンテンツやMODを作りたければ、まずは本人に連絡して明示的な許可を得る必要があります。

CD PROJEKT RED - Award-winning creator of story-driven role-playing games.

CDPR shuts down Cyberpunk mod that let players have 'sex' with Keanu Reeves | PC Gamer

(ここから若干ネタバレの蛇足)

サイバーパンク2077のストーリーには、ジョニーと特定の人物が親密な関係になる分岐も用意されています。ただし主人公とではなく、ジョニー視点でのイベントなので、映像的には主にそのキャラクターしか映りません。