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コジマプロダクションは9月24日、オープンワールドアクションアドベンチャーゲーム、「DEATH STRANDING(デススト)」をPS5向けにリマスターした「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」をリリースしました。わずかな時間ではありますが、リリース前に本作をプレイできたので、追加要素のプレイレポをお伝えしたいと思います。

と、その前に「DEATH STRANDING」を知らない方のために、本作を簡単に説明しておきましょう。本作は、分断された世界で物資等を配達する主人公、サムを操作し、様々な荷物を運ぶゲームです。プレイヤーは配達を通じて、社会の「繋がり」を取り戻していくこととなります。

荷物の積み方や、どのような道具・車両を用いて運ぶか、移動しやすい地形、敵との遭遇しにくさ等を考慮してどんなルートで目的地へ向かうか等、いかに効率的にミッションをこなすかを試行錯誤するのがキモとなるゲームで、ストーリーを進めていけば新たなアイテム等が解禁されていき、よりプレイの幅が広がっていくのが特徴です。また、他のプレイヤーと「緩くつながる」オンラインシステムも斬新で、話題となりました。

また、ストーリーも大きな魅力の一つとなっており、未来技術や崩壊したアメリカといった設定だけでなく、死生観にまでリーチした重厚なSFが展開されます。素晴らしい映像表現や、サムを演じたノーマン・リーダスを筆頭とした俳優たちの熱演も相まってクリア時には大作映画を見たような余韻を味わうことができるゲームです。

そんな本作の「DIRECTOR’S CUT」では、PS5ならではの機能や、ゲームの序盤から新しいアイテムやミッションが追加されており、これから始めるという方にとってはプレイしやすく、既プレイの方にとっては新たな遊び方を提供する内容となっています。

「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」はパッケージ版とダウンロード版ともに6490円(税込、以下同)となっていますが、PS4版を所有している方は1100円でアップグレードすることが可能で、PS4からのセーブデータ引き継ぎにも対応しています。

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DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT

■PS5コントローラーで臨場感がアップ!

本作はPS5ということもあり、グラフィックやサウンドがパワーアップ。木々や流れる川の表現、吹雪など、運送の道中で遭遇する美しい自然を、映像と3Dオーディオで楽しむことができます(対応ヘッドホンが必要)。

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4K /60FPSにアップスケールされる「パフォーマンスモード」と、ネイティブ4Kによる「フィデリティモード」から選択することが可能となっています。水の表現映像・音声共に素晴らしく、序盤から驚かされました

さらに本作では、PS5コントローラー(DualSense™ ワイヤレスコントローラー)を用いた表現も加わります。ハプティックフィードバックによって、風や雨といった環境に合わせた振動が伝わり、手に荷物やアイテムを持った際には、アダプティブトリガーで荷物を持っている手に対応するトリガーの抵抗が強くなります。例えば、流れの強い川を渡ろうと踏ん張りつつ歩けば、水流を振動で、抵抗をアダプティブトリガーで感じることができるという訳です。コントローラーが地形や天候、持つ荷物の重さ等にとって異なる感触を伝えてくれるので、今まで以上の臨場感を味わうことができましました。

また、本作はPS5の超高速SSDにより、ロード時間がほとんどなく、快適にプレイできます。殆どのロードは即時に完了し、で長くても1~3秒ほど(筆者の体感)。シーンが次々に移り変わっていくので、本作特有の映画的な表現とも相性がよく、ストレスなくプレイとストーリーを楽しめました。

■新たな要素で序盤が楽に!

さらに本作では、アイテムやストーリーが追加されています。まず、序盤から登場する新要素として「メーザー銃」と「サポートスケルトン」が登場します。

メーザー銃は電撃によって相手を気絶させることのできる対人武器で、序盤の戦闘で役立ちます。本作は敵を殺すと非常に厄介なこととなるので、殺傷することなく敵を排除できる武器が序盤から手に入るのは有難かったです。

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電撃を放つメーザー銃は序盤に活躍

サポートスケルトンは、バッテリーが続く限りサムを強化してくれる「アクティブスケルトン」の一種。重い荷物を背負った際にサポートしてくれたり、ブースト機能をオンにすることで移動速度を上昇してくれます。本作の序盤は装備が整っておらず、徒歩で荷物を運ぶことがほとんど。重量にも余裕がなく、重い荷物を持つと移動速度が低下し、配送に時間がかかってしまいます。それ故に、サポートスケルトンの存在はありがたく、序盤の配送を一気に楽にしてくれる存在でした。

このように、メーザー銃もサポートスケルトンも、本作から「デススト」をプレイするプレイヤーにとってはとてもありがたい存在となっています。

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■ カタパルトやジャンプ台など、新たな建設物も登場

「デススト」では、ポストや橋といった配達に役立つ建造物を建設することが可能でしたが、本作では新たな建設物も追加されています。「荷物カタパルト」は荷物を射出し、離れた場所に先行させることのできる装置です。山や川といった地形を飛び越えたり、敵の徘徊する危険地帯を避けることが可能となるだけでなく、射出した荷物で敵を攻撃することができる優れモノ。

「カイラル橋」は、通常の橋が立てられないような狭い地形や小さな段差にかけられる小型の橋で、時雨や時雪(本作における雨と雪)が降っていると消えてしまうものの、敵が渡ることができないというメリットを持っています。

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荷物カラパルトは様々な場面で活躍する優れもの。敵への攻撃にも使うことができます

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カイラル橋は小さな川や崖、段差などで活躍します

バイク好きにたまらないのが「ジャンプ台」で、車両で障害物を飛び越えるだけでなく、ジャンプ中にトリックプレイを決めることができるようになりました。また、本作では「レース場」も登場。ほかのプレイヤーとドライブテクニックを競うことが可能です。

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■追加のストーリも存在+自動追従ロボで配送が更に楽に!

 

本作の追加要素は他にも、ドロップキックで敵を攻撃できるようになったり、マニューバユニットにスライサーが搭載され、高所からゆっくりと落下できるようになったりと、既プレイヤーにとってもかゆいところに手が届く使い要素が存在しているほか、武器の訓練ができる「訓練場」といった施設や、ボスとの再戦、「BBポッド」のカスタマイズ等が実装されています。

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訓練場では武器の練習をすることができる。こちらも新規プレイヤーにとってはうれしい要素

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BBポッドも自分好みにカスタムできるようになった

また、新マップ「廃工場」を舞台とした追加ストーリーも実装されており、本作のストーリーでは語られなかった部分に言及されます。

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敵がいる廃工場へと潜伏することになる追加ストーリー

追加要素の中でも、サムの代わりに荷物を運んでくれる「自動追従ロボ」は一人旅がほとんどだった「デススト」の新たな癒しとなってくれる存在です。自動追従ロボはカイラル通信の圏内(=そのエリアでのストーリーを進めている状態)でしか使用できませんが、多くの荷物を載せられるだけでなく、サムのことを運んでくれる頼れる奴。サムが乗った状態だと、近くの配送場所や施設に自動的に移動してくれるので、のんびり景色を楽しみながら移動することも可能です。

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自動追従ロボ、かわいい
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サムを載せてオートで運んでくれます

■人を選ぶ名作が遊びやすくなった

「デススト」は素晴らしいストーリーや独自のゲーム性から、名作であるのは間違いないゲームでしたが、荷物の配達=移動を中心にしていることから、プレイ時間が長くなりがちで、どうしても「人を選ぶ名作」だったように思えます。しかし、本作「DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT」では、追加要素によって格段に遊びやすくなり、これからプレイする人にもお勧めしたい作品となっています。今まで本作を避けてきた人には是非プレイして欲しい内容です。既プレイヤーの方にも、廃工場のストーリーや、新たな配送方法と自動追従ロボの可愛さを、是非とも味わって欲しいですね。

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©2021 Sony Interactive Entertainment Inc. DEATH STRANDING is a trademark of Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by KOJIMA PRODUCTIONS.