世界最小15型PC、新XPS 15日本版は16.6万円から。RAMとSSDは自己責任で交換可能

ACアダプタは「例の」130W Type-C端子です

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年05月15日, 午後 07:30 in notepc
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XPS 15 9500 Japan

デル株式会社が、15.6インチ高級・薄型ノートPC『XPS 15』日本版を発売しました。昨日米国で発売となったモデルが、ほぼ日米同時に発売(受注開始)となった格好です。本体カラーはプラチナシルバー&ブラックのみ。

なお、米国で同時に公開された17インチモデル『XPS 17』日本版は、原稿執筆時点では未発表です(ただし17は米国でも「今夏発売」。米国版製品ページもまだありません)。

気になる価格は、19万9980円から(税別、以下同)。ただし原稿執筆時点では17%オフセール中のため、16万5983円からとなります。この場合の仕様は、1920×1200液晶/Core i5-10300H/RAM 8GB/SSD 512GBという構成。今回は、米国版よりは若干高価という印象です(後述)。

XPS 15 9500 Japan
▲日本では発売と同時に、17%オフセールの適用に。なお今回のセールは「予告なく終了する可能性あり」なタイプです

なお同機は、既に公開されたサービスマニュアルから、保証切れを覚悟すればRAMやSSDはユーザーが増設・交換が可能な構造である点も判明しています(後述)。

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さて、モデル名から「XPS 15 9500」、または2020年版とも呼ばれる本機は、大枠としては「TDP 45W版のCPUを搭載し、単体GPU(NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti/4GB GDDR6版)もオプション選択可能な、1.8~2kg級の15.6インチノートPC」といったところ。

XPS 15 9500 Japan
▲キーボード面(US配列モデル)。タッチパッドの巨大さが目を惹きます。右奥の電源ボタンは指紋センサーを兼ねるタイプ

昨今とくに注目されつつある「ヘビーゲーム用ノートPCほどのGPU性能は要求しないものの、高解像度の写真現像や動画編集なども高速にこなせるクラスの高速なGPUと単体GPUを搭載する」ラインのモデルとしてまとめられています。

なお、基本パーツ面でのXPS 17との違いは、CPUはほぼ同等なものの、GPUは明確に17のほうが幅広く選択できます。本機はGTX 1650 TiかCPU内蔵ですが、17は最高でGeForce RTX 2060まで。


XPS 15 9500 Japan
▲正面から画面を見るとナローベゼルっぷりが際立ちます

特徴は、以前より噂レベルでお伝えしていたように、現状でも最先端と呼べる4辺ナローベゼル(狭額縁)設計により「開くと視界がほぼ画面」とも呼べる没入感と、15インチ級ノートPCとしては非常に小さな底面積を実現している点です。

本体サイズは344.72×230.14×18mm(幅×奥行き×厚さ)、重量は内蔵バッテリー容量やタッチ対応によって異なり、1.83kg(56Wh/非タッチ)から2.05kg(86Wh/タッチ)。本体はコンパクトなだけに、重量は意外と重めに感じるやもしれません。

公称の画面占有率は92.9%と、XPS 13(91.5%)以上の値を実現。またアスペクト比は16:10と、一般的な16:9よりも若干縦方向が長くなります。このため実解像度も、1920×1200(FHD+)と4K+(3840×2400)と、短辺方向が長くなる仕様です。

XPS 15 9500 Japan
▲天面(蓋)側の仕上げ。シリーズ共通のシンプル構成です

液晶パネル自体も最新世代となっており、すべての構成で最大輝度は500nit(=cd/m2)、4K+パネルではHDR映像仕様としてドルビービジョンに対応し、色域もAdobe RGBカバー率100%、DCI-P3でもカバー率94%と非常に広く、公称コントラスト比も1650:1と非常に高いレベルを実現します。

一方で、現行のXPS 15では4K有機ELパネルの選択も可能でしたが、2020年版では選択が不可となりました。これは(やはり)「現状のPC用有機ELパネルでは、16:9以外の仕様での量産が様々な要因で成り立たない」ことからと思われます。

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もう一つの特徴は、バッテリー駆動時間の長さ。フルHD+解像度液晶/86Whバッテリー構成では「WordやExcel使用時では最大24時間」「Netflixストリーミングで最大16時間52分」と謳います。

またバッテリー時間で不利な4K+解像度液晶モデルでも、上述した2パターンで「最大13時間46分」「最大8時間27分」とのこと。

これらによりデル側は、「15インチノートPCで最も長いバッテリー持続時間」をアピールします。


基本性能の面では上述のとおり、CPUには"Comet Lake-H"こと、インテル第10世代Core iのHシリーズを搭載。原稿執筆時ではi5-10300H (4コア8スレッド、ターボ時最高4.5GHz)からi7-10875H(8コア16スレッド、ターボ時最高5.1GHz)までが選択可能です。

RAMはCPU側の速度を活かす、DDR4-2933構成。選択可能構成は8GBから32GBまで。

ストレージはNVMe(PCI Express接続/M.2形状)のSSD。512GBから2TBまでが選択可能です。

USB端子は、Thunderbolt 3(兼USB Type-C)×2基、USB Type-C(10Gbps、DP Alt対応)×1基。さらにフルサイズSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャックを搭載します。

XPS 15 9500 Japan
▲XPS 15のセットアップガイドより。「130W USB Type-C」の記載が光ります

なお上位モデルのACアダプタは、「端子形状はUSB Type-Cなれど(USB PD仕様を超えた)130Wが供給できる独自拡張」タイプ。これは現行のバリエーションモデル『XPS 15 2-in-1』などでも使われている仕様。なお、本体側3基の端子のどこでも接続が可能です。


シリーズを俯瞰した基本的な仕様は、下記の通り。高価なモデルだけあり、価格相応の性能が発揮できるパーツを揃えたモデルと呼べそうです。

  • 本体サイズ.....約344.72×230.14×18mm(幅×奥行き×厚さ)

  • 本体重量......約1.83kg(56Wh/非タッチ)から約2.05kg(86Wh/タッチ)

  • ディスプレイ(例)......15.6インチ/16:10、3840×2400、Dolby Vison対応広視野角液晶(光沢仕上げ、タッチ対応、最大輝度500nit)

  • CPU(例)......インテル製Core i5-10300H(TDP 45W、4コア8スレッド、ターボ時最高4.5GHz)からi7-10875H(8コア16スレッド、ターボ時最高5.1GHz)

  • GPU(例)......NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti(4GB/GDDR6)、またはCPU内蔵(インテル UHD 630)

  • RAM......8GBから32GB/LPDDR4X-3733(SO-DIMM×2基)

  • ストレージ......512GBから2TB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4 M.2 2280スロット2基)

  • バッテリー容量......56Wh、または86Wh

  • USB端子......Thunderbolt 3兼用USB Type-C×2(DP Alt ModeとUSB PD給電対応)、USB Type-C×1(10Gbps、DP Alt ModeとUSB PD給電対応)

  • 拡張端子......フルサイズSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック

  • Wi-Fi......Wi-Fi 6(Killer Wi-Fi 6 AX1650、2x2ストリーム)

  • 生体認証機能......指紋認証+顔認証(Windows Hello対応)

  • 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版


XPS 15 9500 Japan
▲本機の内部。底面側外装を開けるだけでアクセスできます

さて、ヘビーユーザーにとっての隠れた注目点は、冒頭でも紹介したようにメモリやSSDが(保証がなくなる点を覚悟すれば)ユーザー拡張可能な仕様という点でしょう。

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▲RAMはSO-DIMMでの実装。本体中央付近に2スロットが並びます

これは米国版の発表と合わせて公開された、サービスマニュアルにて明らかになったポイントです。これには「RAMはSO-DIMM×2スロット」「SSDはM.2 2280×2スロット」と明記されており、また底面蓋の開け方や、マザーボードに至るまでのそれぞれのパーツの脱着方法も公開されています。

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▲SSDはM.2 2280での実装。画像ではわかりにくいですがスロットは2基

本機の場合、初期出荷時からRAMは32GBまで、SSDは2TBまでが選択可能な点、また最小限でも8GB/512GBと比較的余裕がある点、またアップグレードした場合での価格差が小さい点などから「購入後即座に交換」パターンとはなりにくいものの、将来保証が切れた後でも、RAMやSSDの容量不足解消の余地があるという点は嬉しい……というユーザーは多いのではないでしょうか。

その他の点でも本機のサービスマニュアルは、昨今のデルのパーツ交換における体制を良い意味で表現した仕様なので、興味のある方は一読をお勧めしたいところです。


XPS 15 9500 Japan
▲底面側「XPS」ロゴは2020年モデルからの新フォント。左右には低音用スピーカーを搭載し、キーボード左右のスピーカーと合わせて2ウェイユニットを構成します

なお、米国モデルとの価格差ですが、米国での最廉価構成は1299.99ドルで、なおかつ100ドルのセール中。ですがこちらはSSDが256GBのため、日本版と揃える(512GBに:+50ドル)と、割引き後で1249.99ドル(約13万5000円)となります。

残念ながらXPS 13発売時などのように「日本のほうが有利」な内外価格差までにはなりませんでしたが、高級ノートPCとしては水準以上の設定と呼べそうなレベル。ライバルとなりそうな機種との価格差を考えても、十二分に健闘できるだけの設定ではあります。

このようにXPS 15 9500は、15インチ級としてはコンパクトな本体に、TDP 45W版Comet Lake-HやGTX 1650 Tiといった基幹パーツを凝縮したノートPC。

実は想定ライバルとなりそうなのが、同時に公開された(そして近々発売が決定している)XPS 17である点を考えると立場的に難しい点もありますが、15.6インチのノートPCとしては現在最小となる底面積や長時間駆動バッテリーなど、注目点を十二分に備えたモデルです。

モバイルと呼ぶには昨今の水準では若干重いため、その点での覚悟は必要ですが、屋外でも強力な性能を発揮できるノートPCとして現状での最先端となることは間違いない存在です。

Source:XPS 15 注文ページ

XPS 15 9500 サービスマニュアル(米国版PDF)

XPS 15 9500 セットアップ手順と詳細仕様(米国版PDF)

 
 

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