脅威の画面占有率93.7%。デル大画面ノートXPS 17日本版は約23.8万円から

ただし本命のRTX 2060搭載構成は「後日」

橋本 新義(Shingi Hashimoto)
橋本 新義(Shingi Hashimoto)
2020年06月12日, 午後 07:00 in note pc
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XPS 17 2020

デル株式会社が、17インチ/16:10使用の液晶画面を搭載した高級ノートPC『XPS 17』日本版を発売(受注開始)しました。販売価格は最廉価モデルで27万9980円(税抜・配送料込)から。原稿執筆時点では15%オフクーポンの対象となり、23万7983円(同)からとなります。

▲正面から画面を見た状態。画面が大きいと同じベゼル幅でも占有率が少なくなるという側面はありますが、それでも93.7%という値は驚異的

本モデルの特徴は、4辺ナローベゼル(狭額縁)設計による「開くとほぼ画面」となるデザイン。(画面側の総面積における)画面占有率はなんと93.7%にまで達し、15インチ版『XPS 15』の92.9%、13インチ『XPS 13』の91.5%以上となりました。

合わせて、このナローベゼル設計により、本体サイズは374.45×248.05×19.5mm(幅×奥行×厚さ)と、17インチノートPCとしては非常に小さいものに。とくに底面積に関しては、デル側は「15インチサイズのボディに17インチのディスプレイを搭載」(日本)「地上最小の17インチノートPC」(米国)と謳います。

ただし重量は2.11~2.51kg(構成によって変動)と、相対的に軽量ではあるものの、正直モバイルとは呼びにくい水準です。一方でバッテリー容量は97Whと、いわゆる航空機の手荷物制限をクリアできるギリギリまでを確保します。なおバッテリー駆動時間に関しては、現状では非公開です(ユーザーズガイドなどにも手がかりはありません)。

参考記事:

世界最小15型PC、新XPS 15日本版は16.6万円から。RAMとSSDは自己責任で交換可能(2020年5月)

超狭ベゼルで地上最小、デルが新XPS 17/15を海外発表。噂通りの強烈ノートPCに(2020年5月)

デルXPSノートに17型追加、15型も「ほぼ画面」設計に? 公式Webより写真発見(2020年4月)

17型超狭ベゼル。デル本気の未発表ノート、XPS 17同系機の資料が出回る(2020年4月)


▲中央が最廉価モデル。最廉価といえども6コア/TDP45W版Core i7にGTX 1650 Ti、16GB RAM、512GB SSDと強力な構成です

さて、モデル名からXPS 17 9700、もしくはXPS 17 2020年版とも呼ばれる本機の大枠は「TDP 45W版の6コア版第10世代 Core i7と、単体GPU(NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti/4GB GDDR6版)を決め打ちで搭載する、2.1~2.5kg級の17インチノートPC」となります。

XPS 17 2020
▲キーボード面はシリーズ伝統のカーボンファイバー柄を基調としたデザイン。タッチパッドが巨大な点もポイント。キーボードはウワサ通りテンキー非搭載タイプです(写真はUS配列モデル)

上述したように価格はデルの高級ノートPCシリーズであるXPSの中にあってもかなり高価ですが、その分基本装備は充実。今回発売された構成では最廉価モデルであっても、CPUはCore i7決め打ち(=Core i5以下のモデルなし)、単体GPUもGeForce GTX 1650 Ti決め打ち(=内蔵GPU構成なし)という「そもそも最廉価の時点で装備が豪華」なタイプです。

なお、発売前のウワサや、先行した米国での発表で注目されていたGPUの最上位は、やはりNVIDIAの『GeForce RTX 2060』でした。ですがRTX 2060搭載構成は、日本では残念ながら「後日販売開始」という扱い。米国では同GPU搭載機も販売中のため、ここは残念なところです。

実際の最廉価モデルの仕様は、

  • 本体サイズ……約374.45×248.05×19.5mm(幅×奥行×厚さ)

  • 本体重量……約2.11kgから約2.51kg

  • ディスプレイ……17インチ/16:10、1920×1200、タッチ非対応、Dolby Vison対応広視野角液晶(最大輝度500nit)

  • CPU……インテル製Core i7-10750H(TDP 45W、6コア12スレッド、基本クロック2.6GHz、ターボ時最高5GHz)

  • GPU……NVIDIA GeForce GTX 1650 Ti(4GB/GDDR6)

  • RAM……16GB/DDR4-2933(SO-DIMM×2基)

  • ストレージ......512GB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4、本体側はM.2 2280スロット2基)

  • バッテリー容量......6セル/97Wh(交換不可)

  • USB端子......Thunderbolt 3兼USB Type-C×4(DP Alt ModeとUSB PD給電対応)

  • 拡張端子......フルサイズSDカードスロット、3.5mmヘッドセットジャック

  • Wi-Fi......Wi-Fi 6(Killer Wi-Fi 6 AX1650、2x2ストリーム)

  • 生体認証機能......指紋認証+顔認証(Windows Hello対応)

  • 標準搭載OS......Windows 10 Home 64bit版

といったところ。

現状での最上位モデルは期間限定という扱いですが、Microsoft Office Home & Business付属で29万4397円(17%オフ後)。セール価格では約5万6000円差と、最廉価モデルとは比較的差が小さいのがポイントです。構成の差としては、

  • ディスプレイ……17インチ/16:10、3840×2400、タッチ対応、Dolby Vison対応広視野角液晶(光沢仕上げ、最大輝度500nit)

  • RAM……32GB/DDR4-2933(SO-DIMM×2基)

  • ストレージ......1TB SSD(NVMe/PCI Express 3.0 x4)

といったところ。上述したようにCPUとGPUは最廉価モデルと同じになることから、基本部品レベルでの差は意外と少ないのがポイント(画面解像度の差は大きなものですが)。価格差が小さいのも、もちろんこうした事情があるためです。


なお液晶パネル解像度は、フルHD+(1920×1200)か、UHD+(3840×2400)かの2種類。双方ともアスペクト比16:10のため、一般的な16:9仕様より縦長となります。

また両解像度共通で、HDR規格のDolby Visionに対応し、コントラストも1500:1を確保。色域(色を表示できる範囲)はAdobe RGB 100%/DCI-P3 94%をカバーします。加えてUHD+のパネルは、HDR表示の基準となる、VESAの『DisplayHDR 500』認証も得ています。

▲冷却機構の概要図。高性能な伝熱部材のみならず、冷却ファン自体も本体サイズを活かした大口径仕様です
▲冷却機構の概要図。高性能な伝熱部材のみならず、冷却ファン自体も本体サイズを活かした大口径仕様です

高性能ノートPCとして重要な冷却機構に関しても、2基の冷却ファンを高度に連携させ、2方向に廃熱を行なう「デュアルオポジットアウトレットファン」と、高性能熱伝導部材となる大型ベイパーチャンバーなどを採用。薄型ながら発熱が大きめなことで知られるパーツ――6コア版の第10世代HシリーズとRTX 2060――搭載に耐える冷却性能も確保しています。

▲本体右側面の端子類(サービスマニュアルより)。SDカードスロットとThunderbolt 3×2基を配置します。左側面にもThunderbolt 3端子×2基を用意

そして、XPS 15や13と比べた場合のアドバンテージとなるのが拡張端子。Thunderbolt 3(兼USB Type-C)×4基を本体左右に2基ずつ搭載する構成となっています(15はTB3×2+USB-C×1の合計3基、13はTB3×2基のみ)。

加えて、フルサイズSDカードスロットと3.5mmヘッドセットジャックを搭載します。

XPS 17 2020
▲RAM(SO-DIMM)スロットはマザーボードの中央付近に。底面が開けられれば装着は比較的楽そう

また隠れたポイントとしては、(XPS 15と同じく)RAMとSSDが汎用品による搭載となっている点が挙げられます。RAMはSO-DIMMスロット×2基、SSDはM.2 2280スロット×2基が用意されているため、保証切れを覚悟すればRAMやSSDはユーザーが増設・交換が可能な構造です。

さらに分解と交換手順に関しても、既に日本語版がダウンロード可能なサービスマニュアルにて確認可能です(リンクは本文末尾のSource欄にあります)。

▲SSDスロットもM.2仕様を2基搭載。両方ともにファンに隣接しており、ヒートシンクと合わせて冷却にも配慮された設計です

XPS 17 2020
▲もう一方のSSDスロットもファンに隣接した箇所に。2スロットあるため“内部だけで増設も可能”なのは嬉しいところ

もう一つ、シリーズに詳しいユーザーの間では注目点だったACアダプタですが、ユーザーズガイドで確認する限り、XPSシリーズではおなじみの“USB-C端子を使った(独自拡張の)130Wタイプ”(モデル構成によっては90W)。ここはXPS 15などと同じであるため、その点では意外性はありません。

ですが、130W出力でRTX 2060の高負荷時電力を(おそらくMax-Qとはいえ)カバーできるのかに関しては、他モデルでの同GPUの動作を見るに、かなりのテクニックが必要なところと思われます。

XPS 17 2020
▲電源アダプタは90W仕様と130W仕様。いずれも端子はUSB Type-C。ですが130W版はデル独自の拡張規格です(出力電圧も20Vと5Vにしか対応しない点に注目)

なお、米国版との価格差に関しては、最廉価モデルは1399.99ドル(単純計算では約14万9994円)。ですがこれは日本版にはない、Core i5-10300Hと内蔵GPUの構成。日本版の最廉価モデルと同一の構成では、1999.99ドル(約21万4278円)となります。

日本でのセール価格は23万円台のため、このあたりは昨今のデル製品にあっても健闘しているほうと呼べるのではないでしょうか。

▲米国での最廉価版は約1400ドル……ですが、日本版にはないCore i5+内蔵GPUという“見せモデル”的な仕様です

▲外装のプラチナカラーをはじめ、全般的な印象はシリーズに共通したもの。この角度からでは、良い意味で本体サイズがわからないエクステリアです

このようにXPS 17 2020年モデルは、17インチの大画面を可能な限り小さい底面積で使える(そしておそらく、このアドバンテージはしばらく破られないであろう)存在として、「ノートPCでも大画面」派には非常に貴重な存在となるモデル。

加えて、XPS 13/15とも共通となったアスペクト比16:10という、ヘビーユーザーに受け入れられる仕様である点も嬉しいところです。

一方で先述したように、おそらく本機を購入するユーザーにとっての「本命」であろうRTX 2060搭載モデルの投入が先という点は、残念なところ(しかも米国では受注できるため、なおさらです)。しかし一方で「GPU性能はそこそこでも十分」というユーザーにとっては、GTX 1650 Tiという選択は価格や発熱的なバランス的にも良好であるのも確かです。

デル側は本機を「スタジオ品質のディスプレイ」「揺るぎないパワー、こだわりの美しさを備えたノートパソコン」と称しますが、現行のXPSシリーズを踏まえても、それだけのキャッチを付けられるモデルであることは確かでしょう。いずれにせよ、2020年を代表するノートPCの1台であることは間違いない、強烈な存在です。

Source:

XPS 17 9700注文ページ

XPS 17 9700サービスマニュアル ダウンロードページ

 
 

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