月額2980円で20GBまでのデータ容量を使えるNTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」。そのメリットとデメリットを整理してみました。

■メリット

まずahamoのメリットについておさらいしましょう。データ通信に関わる内容については、4Gと5Gの両方に対応し、海外82の国と地域で追加料金なく利用できることに加え、20GB超過後も最大1Mbpsで通信できます。データ容量が足りない場合、1GBあたり500円で追加できます。ただし、海外での利用日数が15日を超えると、通信速度が制限されることを頭の片隅に入れておきましょう。

通話については、1回あたり5分以内に収まる人であれば、5分以内の国内通話が何度でもし放題になるのは嬉しいところですが、5分を超える国内通話は30秒ごとに20円の通話料金が別途かかります。5分以上の通話を頻繁にする人は、別途用意される1000円のオプションに加入することで、24時間何度でも国内通話がし放題になります。ただし、(0570)(0180)などの他社接続サービス、(188)(189)の特番、番号案内、衛星電話などへの発信は、国内通話し放題の対象外となります。

また、長期や短期契約に関わらず過去の料金プランのように、いわゆる“2年縛り”(2年定期契約)がなく、契約時の事務手数料もかかりません。このため『試しにahamoを使ってみたい』という人でも気軽に契約できそうです。

■デメリット

一見するとお得に見えるahamoですがデメリットも存在します。まず契約できるのはドコモショップではなく専用サイトのみ。ドコモショップでの新規契約やプラン変更、さらに他社から乗り換える際の手続きは一切できません。

また、他社からahamoに乗り換える場合、現在の携帯電話番号を引き継ぐための予約番号や毎月の支払いに必要な口座情報などを事前に用意したうえで、専用サイトから申し込む必要があります。

ahamoを契約できる年齢が20歳以上に限られる点にも注意しましょう。たとえば、20歳未満の子どもにahamo契約のスマホを持たせたい場合、親権者の名義で契約したうえで利用者登録をする必要があります。さらに、ドコモ契約者が2021年5月までにahamoを契約する場合、MNPの手続きが必要になります。

手続きに関することだけでなく、家族割引きが適用できない点にも注意が必要です。たとえば、現行の料金プランでは複数回線を契約すると「ファミリー割引」が適用できます。家族同士の国内通話料が24時間無料になるほか、月額料金が各回線ごとに最大1000円引きになります。

ですが、こうした特典はahamoを何回線契約しても適用できないうえ、引き落とし口座なども別となってしまいます。単独ではなく家族で乗り換えを検討している人はこうした点に注意が必要です。

また、利用できる機種が限られる可能性もあります。対応機種についてドコモは『今後、発表する予定』とコメントしていますが、現在、使っている機種を継続して使えることが現時点では保証されませんし、iPhoneが使えるのかもわかりません。

さらに、既存のドコモユーザーが機種変更したり他社から乗り換えた場合に、SIMカードの差し替えが必要かどうかという点については、対応を検討している(同社広報)としています。

そのほか、ドコモが提供しているすべてのサービスを引き継げない点にも触れておきましょう。まず現時点で引き継げるのはdアカウントとdポイント。ドコモによれば、所定の手続きを踏むことで、dアカウント会員情報やdポイント残高を引き継げるとのこと。

引き継げないことが決まっているサービスは、ドコモメール(いわゆるキャリアメール)です。たとえば、ケータイユーザーとドコモメールで連絡を取り合っている人は要注意ですが、GmailやYahoo!メールなどのユーザーであれば気にすべき点ではなさそうです。

■ahamoはどんな人におすすめなのか

このようにahamoは、家族割引きが適用外な点やドコモショップで契約できない点など、気をつけるべき点がいくつか存在しますが、たとえば4人家族で契約する場合、山本竜也氏の記事でも触れられているように、2回線を格安SIMにしたまま残りの2回線をahamoにすると、トータルの維持費が安くなるという結果もあります。

単身者として『ドコモ5G回線を試しに契約する』という目的でahamoを選んだり、通信速度の遅さに不満を感じているMVNOユーザーであればahamoに乗り換えるのもアリかもしれません。

またドコモやauがかつて提供していた月額6000円で20GBまで使える「ウルトラデータLパック」や「データ定額20」と比べてもかなり安価になりましたので、旧料金プランから変更するのもおすすめです。

とはいえ、ahamoのサービス開始時期は2021年3月なので、それまでにauやソフトバンクが対抗プランを発表する可能性もあります。ahamoがメインブランドかつ他社よりも割安な新料金だからといってすぐ飛びつかず、いま自分が契約している料金プランと比べてじっくり考えることも重要です。

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