Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2

NTTドコモが法人向けの5GおよびDXソリューションを紹介するイベント「docomo 5G DX MEETUP for business」を開催しました。7月16日、19日の2日間に渡って開催されたオンラインイベントにあわせてリアルでの展示会も実施。同社が法人向けに取り扱いを開始したGoogleのスマートグラス「Glass Enterprise Edition 2」からドローンまで、14のソリューションを体験できました。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲「docomo 5G DX MEETUP for business」にあわせて、ドコモの5Gソリューション事例のリアル展示が、メディア向けに公開されました

展示会に先駆けて行われた記者発表会で、ドコモの丸山誠治代表取締役副社長は、同社の5Gの契約数が500万に到達したことを明らかにしました。企業や自治体などのパートナーとともに、5Gを活用したビジネスの創出を目指し、2018年から展開する「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」の参加企業も、当初の450社から4000社を超える規模まで拡大。今年度末までに5000社を目指しています。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2

高精細映像伝送から現地作業員の遠隔支援、手術ロボットと組み合わせによる遠隔医療の実証実験、360度、マルチアングル、自由視点を用いた新たな教育体験など、パートナーとともに進める5Gの社会実装に向けた取り組みも、すでに日本全国で約300事例にのぼっているとのこと。中でもニーズが高いのが5Gの高速、大容量を活かしたマルチアングル配信などの「映像伝送」。次いで「XR」で、特にスマートグラスを用いた遠隔作業支援の引き合いが多いと言います。

ドコモではそうした案件で要望の多いスマートグラスの軽量化に応えるため、法人向けにGoogleの「Glass Enterprise Edition 2」を販売すると発表。発売は8月10日で、同製品を取り扱いはモバイル通信事業者では世界初(ドコモ調べ)になります。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲Glass Enterprise Edition 2

Google「Glass Enterprise Edition 2」はSoCに「Qualcomm Snapdragon XR1」、OSにAndroid 8.1を採用。3GBのメモリー 、32GBのストレージを内蔵し、8MPのカメラ、640x360ピクセルのディスプレイ、タッチパッド、モノラルスピーカー、ビームフォーミングマイク、USB Type-C端子に800mAhのバッテリーを搭載しながら、46gと驚くほど軽量です。Wi-Fi、Bluetoothでの通信が可能で、IP53相当の防塵防滴にも対応しています。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2

展示会場では「Glass Enterprise Edition 2」を、実際に体験することができました。装着してみると筆者が普段欠けているメガネとほぼ変わらない軽さで、ワイヤレスなので自由度も非常に高いと感じました。右目の少し上の辺りにモニターが表示されるしくみで、内蔵バッテリーで2時間程度の連続表示が可能とのこと。これをたとえばドコモのクラウド型の遠隔作業支援ソリューション「Smart Glass Cloud」と組み合わせれば、現場の作業員は映しだされる映像や、スピーカーから聞こえる音声指示を参考に作業が行えます。一方で、遠隔地にいる人は作業員の目線カメラが捉えた映像を見たり、撮影した写真に書き込んだりして示しながら、的確に指示を出せるしくみ。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲実際に遠隔地にいる人がモニターを見ながら音声で指示し、現場の作業員が作業するデモンストレーションも行われていました

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2

また顔認識技術のソリューションと組み合わせば、「Glass Enterprise Edition 2」のカメラがとらえた顔を瞬時に照合して警備や迷子の捜索に活用することも可能。このほかスタイリッシュなデザインを活かしたオンライン接客、オンラインレッスンなど、幅広いシーンで利用できるとしています。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2

「XR」の事例ではこのほか、360度カメラとスマートフォンを組み合わせて、360度ライブ映像配信を実現する「AVATOUR」も展示されていました。最大20名までの参加者がスマートフォンやPC、「Oculus Quest 2」などのVRゴーグルから360度映像を自分で操作し、それぞれ見たい場所を見られるというもの。建築現場の監査や不動産の内覧、オンライン観光ツアーなどに活用できると言います。

展示会場では7月8日に発表された、日本初のドローン向け新料金プラン「LTE上空利用プラン」や、6つの360度カメラを搭載し障害物などを検知して、GPSの届かない場所でも飛行できるSkydio社の自律飛行ドローンなど、ドローン関連のソリューションも展示。音声認識技術を活用し、様々なシナリオに基づいた電話対応を実現する「AI電話サービス」、画像認識エンジンをAPIとして提供する「ドコモ画像認識プラットフォーム」など、AIを用いた様々なソリューションも紹介していました。

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲ドローン向け専用料金プラン「LTE上空利用プラン」

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲360度カメラを6個搭載する自律飛行型ドローン

Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲ワクチンの予約確認などにも導入されている「AI電話サービス」

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▲表情をアバターに反映できる接客ソリューション「TimeRep」
Yuriko Ota Glass Enterprise Edition 2
▲NFCタグ対応のMaaSアプリを混雑緩和や観光促進に活用する「みうらよこすかMaaS」

このほかオペレーターの表情を読み取って現地のアバターに反映し、遠隔での接客を実現するリモート接客ソリューション「TimeRep」や、三浦市・横須賀市エリアで沿線の鉄道会社と取り組む観光MaaS、広島市中心部で地元自治体と展開中のプロジェクト事例も紹介。いずれも法人向けのソリューションではありますが、そこから5Gの先にある未来の暮らしを、ほんの少し伺い知ることができます。

ドコモでは現在国内10か所に展開中の「ドコモ5Gオープンラボ」に加えて、先進技術を活用したソリューションを体験・実験できる拠点「ドコモ 5G DX スクエア」を全国に拡大予定。さらに身近な場所で、5Gの先の未来を体験できるようになりそうです。