Raymond Boyd via Getty Images
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米ダッジが、ブランドの代名詞とも言える2つのマッスルカー「チャレンジャー」と「チャージャー」を段階的に廃止していくことを明らかにしました。どちらも6リッターを超える大排気量V8エンジンを搭載するいかにもアメリカンなスポーツカーですが、世界的なEV化と気候変動対策の流れを押し返すことはできません。ただし、ダッジは2024年には「eMuscle」カーを発表する計画を明らかにしています。

ダッジのCEO、ティム・クニスキス氏によると、「チャレンジャー」と、「チャージャー」それらのが搭載するHEMIエンジンは、2024年までに生産を終了するとのこと。そのかわり、2022年の第2四半期までに「eMuscle」カーのコンセプトを発表することができるだろうとの見通しを述べました。

そのクルマは「STLA Large EV」プラットフォーム上に構築されます。このプラットフォームはダッジの親会社ステランティスが開発する4種類のEVプラットフォームのひとつで、最大500マイルの航続距離を提供するとされています。

ダッジは来年、3種類の次世代車を順次発表するとされます。まず、2022年前半に最初のeMuscleコンセプトバージョンが登場、この車にはオールドファンが泣いて喜ぶ(?)、60年代の三角形のFlatzogロゴが採用されるとのうわさも出ています。次いでまったく新しいPHEVが予定されており、これは小型SUVの形態になる可能性があるとのこと。そして3つめは詳細不明ながら、クニスキス氏いわく「来年末に非常に、非常に、非常に重要な車」として登場し「誰もが興奮する」ものになるとのこと。

今のところは、ダッジはまだ旧来のマッスルカーを製造し販売しています。その終わりの時はもう見え始めていますが、その火が消える前には、アメリカンV8マッスルカーを記念するモデルが登場するだろうとの予想も一部にはあり、それが本当ならその終焉は華やかなものになりそうです。

ところで、フォードがEVでもマスタングの名前を使っているように、ダッジも両方のクルマの名前を引き継いで電気自動車に移行しないのかについては言及されておらず、可能性はないわけではありません。特に新たな未来を切り開くという意味合いで「チャレンジャー」という名はふさわしいように思えます。一方、「チャージャー」の方はそれが電気自動車になったとして、チャージャーをチャージャー(充電器)でチャージするという、ややこしい状態が発生することは避けられません。まさかそのせいで名前を廃止するわけではないはずですが、歴史ある車名が消えるのは少し寂しいもの、すぐにではなくともいつの日か復活することに期待したいものです。

Source:Motor Trend