「あつまれ どうぶつの森」はダイバーシティも進化。開発スタッフが語る

昆虫採集を残した話も面白いです

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年06月8日, 午後 04:30 in nintendo
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任天堂のNintendo Switch向けタイトル「あつまれ どうぶつの森」は全世界での販売本数が1177万本にも達しており(5月7日時点)、それだけに人種問題など複雑な事情が錯綜する現実の世相とも無縁ではありません。

任天堂の米国法人Nintendo of Americaは、自社が黒人コミュニティーともにあることや、事業のあらゆる面で平等やインクルージョン(包括)、ダイバーシティ(多様性。年齢や性別、人種にかかわらず様々な人々が社会や組織に参加できることを目指す考え方)を推進していくと宣言しています

では、実際にゲーム内ではどのようにダイバーシティが目指されているのでしょうか。「あつまれ どうぶつの森」プロデューサーの野上恒氏とディレクターの京極あや氏が、それを含むさまざまな話をスペインの新聞ラ・ヴァンガーディアの取材に対して語っています。

京極氏はもともと「どうぶつの森」シリーズの柱は世代や趣味の違う人に個性的に楽しんでもらうことだとして、多様性が一貫したテーマの1つであると回答。そうした方向性を「あつまれ どうぶつの森」ではさらに推し進められたと述べています。

その一例は、プレイヤーが主人公の肌の色を自由に変更できるようになったこと。これ以前には肌の色は「どれだけ日焼けしているか」を示すに過ぎなかったことから、大きく踏み出しているといえます。

そして性別の概念は、ヨーロッパ言語の文法規則に沿うようにしつつ(たとえばフランス語の名詞には性別がある)髪型や服装は完全に自由に変更できる。この側面では、選んだ性別は服装や髪型を制約もせず、重要ではないというわけです。

そうして開発チーム内で多様性を考慮するよう努める一方で、他の地域のローカライズチームからのコメントも集約しているとのこと。誰もが幸せになれる解決策を見いだすことが難しい分野がたくさんあるなかで、「どうぶつの森」シリーズではプレイヤーがなりたい自分になり、好きなようにゲームを楽しめることを目標にしていると述べています。

ほか日本のユーザーにとって興味深い箇所をいくつか抜粋すると、1つはスペインの記者が昆虫採集が他の国にはあまり見られない日本の慣習を反映していると指摘している点です。第1作でディレクターを務めた野上氏いわく、初代NINTENDO64版は日本でのみ発売され、特に日本の習慣だとは意識してなかったとのこと。

そして初めて海外展開されたゲームキューブ版ではローカライズスタッフと話し合い、日本国外の人に起源が分からなかったとしても楽しんでもらえればいいとして残したと述べています。そもそも日本でも虫取りをしたことがない人もたくさんいて、「特定の地域で知られてない」と理由だけで何かを取り除くと、それはプレイヤーの興味を上手く捉える何かを取り除くことにもなるという考えです。

「どうぶつの森」シリーズでは引き算よりも、様々な国のローカルな要素を少しずつ追加することで、できるだけ多くの地域のプレイヤーに慣れ親しんだものからの幸福感を見つけてもらう。そしてプレイヤーが手に入れた家具が別の国のものと知り、異なる文化や習慣に興味を持ってもらえるほど幸せなことはないと語られています。

また、たぬきちが「ローン」という資本主義まるだしの言葉を使っていることについては、1つには返済状況がゲームの進行状況が分かる簡単な目安となること。そして「ローン」の概念を知らない幼い子供がゲーム内で単語を見つけ、それについて大人に尋ねれば、「どうぶつの森」を遊んでない大人も説明してあげられ、それがコミュニケーションの重要なきっかけとなると述べられています。

ほか、とてつもなく広い地域に展開しているローカライズの苦労や、ゲーム内でスマートフォンが使えることなど、豊富な話題が語られています。興味のある方は、ラ・ヴァンガーディアのサイトをWeb翻訳などを使いつつ読まれることをお勧めします。

Source:La Vanguardia

Via:NINTENDO EVERYTHING

 
 

 

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