ダイナミックサイン
三菱電機

産業技術総合研究所(産総研)と三菱電機は12月7日、以前から実証実験を行い国際標準化規格の一般要求事項Part 1として提案していた、動くサイン「ダイナミック・サイン」が正式にISO規格として発行されたと発表しました。なお、「ISO 23456-1:2021Dynamic signs in physical environments — Part 1: General requirements(物理環境における動的サイン—パート1:一般要件)」自体は、9月にISO規格として公開されています。

ダイナミック・サインは、状況に応じて表示内容を動的に変化させる情報提示技術の総称で、例えば、通路に誘導のための案内表示を投影したり、液晶などで表示内容を変更したりできる看板などもダイナミック・サインと呼べます。

技術自体は以前から広く使われているものですが、これまで視認性や安全性について、人間工学に基づいた要件は整備されていなかったとのこと。このため、ダイナミック・サインの使用方法に関する規格の制定が望まれていたと言います。

そこで、産総研と三菱電機はISOに働きかけ、2018年にワーキンググループを開設。要求事項を提案し、その後の国際会議での議論を通じ、国際規格初版の発行に至ったとのことです。

三菱電機が、駅や総合スポーツ施設などの公共施設で、国際規格の実証実験を実施。その結果、各施設が抱える誘導に関する課題の解決方法としてダイナミック・サインが有効に機能することを確認できたとしています。

ダイナミック・サイン
産総研 / 三菱電機

実証実験でも利用された「てらすガイド」などを利用すれば、設置も簡単で、状況に応じて表示内容を簡単に変更できます。今後、ダイナミック・サインとともに普及していく可能性はありそうです。

なお、いまのところ規格化されたのは、一般要求事項であるPart 1のみ。今後、Part 2以降として視認性や安全性、アクセシビリティなどの個別の問題に対する詳細な数値基準を科学的な根拠に基づいて提案していき、2021年度末までに視認性と安全性に関する個別規格、2022年度にはアクセシビリティに関する個別規格の提案を予定しているとのことです。

Source: 産総研 coverage : 三菱電機