Clodagh Kilcoyne / Reuters
Clodagh Kilcoyne / Reuters

米Amazon創設者ジェフ・ベゾスの航空宇宙企業Blue Originの、元および現社員のグループが、会社の一部上級社員が女性に対して不適切な態度を示しているとの文書を公開しています。

この文書によると、たとえばある幹部はセクハラ行為で繰り返し人事部に報告されており、別の元幹部は女性をベイビーガール、ベイビードール、スイートハートなどと呼び、挙げ句の果てにはプライベートに立ち入ろうとするなどしたと述べています。この幹部はベゾス氏と個人的に親しいという立場からか、好き放題していても大目に見られていましたが、最終的には女性部下の身体に触れまさぐったことでようやく会社から追い出されました。

また、Blue Originの会社環境や雰囲気も問題が指摘されており「New Shepardの打上げに関して懸念を示すことは許されず、女性はその懸念を提起すると侮辱された」「 " 全ての人のために " とスローガンに掲げつつ、そこで働いている3600人を超える従業員のほとんどが白人男性」で、特に「上級技術職やプログラムリーダーは100%男性」だとしました。さらに「より良い世界を作る」とぶち上げておきながら「環境問題やCO2排出削減に取り組んだことはなく、そのための具体的な計画すらない」と文書は述べています。

批判はCEOのボブ・スミス氏にも向けられており、たとえば全社ミーティングでは従業員からの質問を避け、専門的な立場からの反対意見を封じ込めているほか、問題ある社員や反抗的な社員はリストアップして、上級職が対処するように求めたとのこと。

ほかにも、イーロン・マスク氏のSpaceXやリチャード・ブランソン卿のViegin Galacticといったライバル企業との競争ではベゾス氏の面目のためにスケジュール最優先とされ、たとえ安全性の確保のためであってもスケジュールを遅らせることは許されなかったと文書の著者は述べました。そして「Blue Originの企業文化は、地球環境の窮状に目を背け、性差別を見過ごし、安全面での懸念を軽視し、過ちを正そうとする人々の口を封じる」文化だと締めくくりました。

Blue Originの立場から見ればまあ散々な言われようですが、これが全て本当であれば、かなりベゾス氏の会社はやばいところだと思わざるを得ません。

しかしBlue Originの広報部門は当然ながらこの文書に書かれていることの多くを否定し、著者のアレクサンドラ・エイブラムス氏についても、政府の輸出管理規制に関する問題で度重なる警告を受け、最終的に解雇された人物だとしました。また会社としては24時間体制の匿名ホットラインをはじめとする不正報告のための手段を複数提供しており、申し立てがあれば速やかに調査を開始する準備が整っていると、グループからの文書に反論しています。

Source:Lioness