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欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会は、スマートフォンを含めたデジタル機器の充電端子を「USB-C」に統一する法案を公開しました。可決されれば、 iPhoneのLightning端子搭載が困難になります。

公開された法案では、すべてのスマートフォン・タブレット・カメラ・ヘッドフォン・ポータブルスピーカー、および携帯ゲーム機の充電端子に、USB-Cの採用を義務付けます。

また、メーカーに対して、不当に急速充電の速度を制限しないように求めます。互換性のある充電器であれば、純正品と同様の速度で充電できるようにします。

製品と充電器の販売の分離も求めます。ユーザーは、充電器なしで新しい製品を購入できるようになります。

EUはこの法案によって「消費者の不便」を減らし、充電器の製造と破棄に関連する環境負荷を削減できると説明しています。

欧州の消費者は、互換性のない充電器が引き出しの中に積み重なることに不満を感じていました。私たちは、業界が独自の解決策を打ち出すために十分な時間を与えました。そして今、共通の充電器を実現するための立法措置を講ずる時がきています。これは、消費者と環境にとって重要な勝利であり、私たちの環境保護とデジタルの野望に沿ったものです

昨年1月にEUの議員が同法案の議論を開始したとき、アップルは『イノベーションを抑制する』との声明を発表していました。その立場は今も変わっておらず、同社の広報担当者はBBCに対し『1種類のコネクタのみを義務付ける法案は、イノベーションを促進するどころか抑制し、ヨーロッパと世界中の消費者に害を与える』とコメントしています。

アップルはiPhone 12の発売以降、充電器の同梱をやめており、これによって86万1000トンの同・亜鉛・スズを節約したと述べています。なお、Bloombergによると、ヨーロッパでは毎年1万2000トンの充電器が破棄されており、その一部は未使用です。

この法案が可決された場合、メーカーには2年間の移行期間を経て、USB-C端子付けられることになります。

なお、アップルはiPhoneについて、USB-Cをスキップしてワイヤレス充電に一本化した”完全ポートレス化”を目指すとの観測もあります。

Source:欧州委員会

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