EVベンチャーのCanooが、独自開発の電気自動車用シャーシSkateboardを使って構築したゴーカート「Skatekart」の動画を公開しました。映像ではオフロードレーシングドライバーのサラ・プライスが荒野をSkatekartで疾走する様子を紹介しています。
Canooはおよそ1年前にシンプルかつSFチックな造形のEVバンを発表し、それをサブスクリプション方式で利用者に供給することで「EV界のNetflix」を目指すと述べていました。このコンセプトカーに採用している「Skateboard」シャーシの上に、Skatekartは構築されています。
skateboardシャーシはCanoo独自のモジュール方式を採用し、サスペンションや車両制御、下面衝突吸収構造など、電気自動車として機能するのに最低限なコンポーネントで構成された、まるでベアボーンPCのようなパッケージです。そのため、あとはシートとステアバイワイヤシステム、アクセル/ブレーキペダルを望んだ場所に取り付けるだけで、刺激的なカートマシンに仕上がります。
サラ・プライスはカリフォルニアのラビット乾燥湖でSkatekartのテスト走行にのぞみ、理想的なレイアウトとされる車体中央にシートを配置するセットや、リアアクスル上にシートを配置するセッティングなどで光量とした大地を爆走しました。彼女は「ドライブするのがこれほど楽しいことに驚きました」と述べ、贅肉をすべてそぎ落としたベアボーンEVのドライブ体験にご満悦だった模様。特に高速でのコーナリングはスムーズ活ダイナミックで、出力も十分にパワフルさを感じられたとしました。さらに「ステアバイワイヤーシステムは私には初めての体験でしたが、まるでレーストラック用に開発されたもののように感じました」と述べています。
Canooが将来的に計画するサブスクリプションに、オフロードレーシングプランはおそらくなさそうですが、Skateboardシャーシを使えば、メインストリームの自動車や小型商用車の3/4以上をこのプラットフォーム上に作りあげることができ、自動車開発における「最もコストがかかる部分の共通化が、ラインナップを効率よく低コストで市場に投入していける」とCanooの開発チーフであるウルリッヒ・クランツ氏は述べています。
Canooは2022年にバン型のCanoo people moverを供給開始する予定。その後は配送用車両やスポーツモデルなども追加していく計画です。
source:Canoo