Dan Istitene - Formula 1 via Getty Images
Dan Istitene - Formula 1 via Getty Images

モータースポーツの最高峰として知られるF1を運営するリバティメディアが、Amazonとレースのストリーミング配信をめぐって「積極的な協議」を行っていると、Financiarl Timesが報じています。

報告によると、この協議はより多くの若い世代のファンを取り込むことを考えた結果として行われており、若年層はこれまで主軸としてきた有料放送や無料放送でのハイライト中継に比べ、スポーツ中継をストリーミングサービスを通じたライブ配信で楽しむ傾向があるとのこと。

Amazonとの交渉はリバティメディアのCEO、チェイス・キャリー氏が先頭に立って行っています。キャリー氏は「われわれは、アマゾンやすべてのグローバルなデジタルプラットフォームと実質的な話し合いをしている」と述べています。

F1は2017年にF1界の大ボスことバーニー・エクレストン氏から運営を引き継ぎ、伝統あるこのスポーツをデジタルを好む若い世代にアピールし、新たなファンとして取り込む方針を掲げてきました。そのために、独自のサービスとして「F1 TV」を立ち上げたり、Netflixによるドキュメンタリー形式の『Drive to Survive』を2019~2021年の3シーズンに渡り制作する契約をするなどして露出を増やしてきました。

Amazonはこの件に関してコメントを控えています。F1との交渉が成立した場合は、おそらくAmazon Prime Videosサービスでの視聴が可能になると考えられます。Amazon Prime Videosでは英国ではサッカーのプレミアリーグ、米国ではNFLのライブ配信などを行っています。

キャリー氏は今月いっぱいでCEO職を退き、その座を元フェラーリF1~フォルクスワーゲン~アウディ~ランボルギーニの要職を渡り歩いてきたステファノ・ドメニカリ氏に譲る予定であることから、交渉がまとまればキャリー氏の置き土産ということになるかもしれません。

なお、ドメニカリ氏はF1視聴者に若い層の取り込みが必要としつつも、既存のファンも大切にしたいと考えており、急激な変化は望んでいないと、F1情報メディアPlanet F1は伝えています。

ちなみに日本国内では、Amazonプライム・ビデオでスポーツ中継は行われていません。F1に関して言えば、現在はフジテレビのBS/CSでの有料放送と、スポーツに特化したストリーミングサービスDAZNでのライブ配信で視聴が可能。DAZNがすでに2021年もF1の配信を行うとしていることを考えると、すぐにAmazonプライム・ビデオでF1が配信されるとは考えにくそうです。

source:Financial Times
via:Planet F1