Face Express

これからは搭乗客の顔がパスポート代わりに──。JAL(日本航空)は2021年7月19日、成田国際空港と東京国際空港(羽田)で、顔認証技術を活用した搭乗手続きサービス「Face Express(フェイスエクスプレス)」の本格運用を始めました。搭乗手続きの時間短縮につなげるほか、新型コロナ感染リスクを減らす狙いです。

Face Express は顔認証技術搭載の自動チェックイン機で搭乗客の顔を撮影し、搭乗券やパスポートの情報とひも付けます。その後、保安検査場などに設置のカメラで本人かどうかを確認します。このため搭乗客は保安検査などを通過する際、搭乗券やパスポートの提示が不要になるほか、立ち止まらずにゲートを通過できます。

OneID
▲ OneIDの仕組みを示すイメージ 出所:成田国際空港のプレスリリース(2019年2月28日発出)

航空業界では搭乗券やパスポート、顔などの生体情報をひも付けた認証用データ「OneID(ワンアイディー)」を活用した、いわゆる“顔パス搭乗”が注目されており、すでに同様の仕組みがシンガポールのチャンギ国際空港や、米国のアトランタ国際空港で導入されています。

Face Express の発表当初は東京オリンピックによって渡航者が急激に増えることを見越し、2020年春から運用する予定でしたが、東京大会の延期で本領発揮の機会を失いました。成田国際空港会社の関係者は「Face Express の導入により、空港職員と搭乗客の対面を避け、感染リスクの抑制を見込めるため、2021年4月から行っていた実証実験を経て本格導入に至った」と話していました。

また、「日本ではサービス内容を伝えやすくするため、名称を『Face Express』に統一した」とも話していました。なお、ANA(全日本空輸)も2021年7月19日に成田国際空港で同じシステムの運用を始めました。

Face Express による“顔パス”の利便性は搭乗手続きにとどまらず他業種にも広まりそうです。2019年5月にはNEC(日本電気)が顔認証技術を活用し、免税店で財布を持たずに買い物をする様子を実演していました。ただ、現状ではマスクやサングラスを身につけた状態での顔認証ができず、NECが今後どのように改良するのか注目したいところです。

Face Express
▲ Face Express は成田国際空港会社とNECが随意契約して開発したもので、23億円超の契約料が発生した。Face Express 対応のゲートや機器にロゴを貼り付けるという


Source:Face Express

Via:OneID