Facebook、末期患者による自身の死のライブ配信を拒否。治療絶ち余命わずか

患者は配信でこの現状への関心を高めたいとしています

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年09月6日, 午後 02:40 in Facebook
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PHILIPPE DESMAZES/AFP via Getty Images
PHILIPPE DESMAZES/AFP via Getty Images

Facebookは、不治の病を抱えたフランス人男性が、自身の死をライブ配信するという試みをブロックしました。

57歳のアラン・コック氏は、非常に珍しい動脈の不治の疾患を抱えていました。これ以上闘病を続けても状況が改善される見込みもないことから、コック氏はマクロン仏大統領に安楽死を許可するよう申し入れましたが、フランスでは安楽死は認められておらず、マクロン大統領はコック氏の考えを「尊重」はするものの、法を破ることは受け入れられないと返答しました。

その結果、コック氏は自身の判断で投薬や食事、水分の摂取を拒否し、この世を去るそのときが予測される9月5日朝からFacebookライブ配信することで、安楽死への支持を得たいと計画したと伝えられます。なお、フランスでは安楽死は認められず、亡くなるまで深い鎮静措置を行い、死を早めることも特定の条件を満たしていなければ合法とはされません。ただし、CNNによればフランス国民には医療を停止する権利があり、自殺に関する人々を起訴するような規定もないとされます。

Facebookは、コック氏のライブ配信についてその意思を尊重こそするものの、自殺行為をライブ配信することを禁じるポリシーがあると述べ「専門家の助言を得たうえで」コック氏のライブ配信をブロックする措置を講じました。

コック氏はFacebookがライブ配信を禁じたことで諦めるのではなく、1日以内に別の方法で配信する意思を示しています。とはいえ、たとえばYouTubeのような大手動画サービスは、Facebookと同様、自殺や自傷行為の配信を禁じています。コック氏がどうやって動画を配信するのかについては、明らかにされていません。

このようなケースは、動画の配信におけるポリシー設定の難しさを示していると言えるでしょう。一部のユーザーを保護するためのポリシーや対策は、一方で一部のユーザーの望みを断ってしまう可能性があります。Facebookが、独立した視点でコンテンツのモデレートを行うために設置すると発表済みの監督委員会(Oversight Board)は、このような事例に対処し倫理的判断を行うことが期待されますが、それが稼働するのはこの秋以降とされています。

source:AFP(Yahoo News)
via:The Verge
Coverage:CNN

 
 
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