「子どもは新型コロナに免疫ある」トランプ大統領の誤った投稿をFacebookが初めて削除

子どもも感染します

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2020年08月6日, 午後 02:00 in Misinformation
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OLIVIER DOULIERY via Getty Images
OLIVIER DOULIERY via Getty Images

Facebookが、ドナルド・トランプ大統領による「子どもはCOVID-19に対してほぼ免疫がある」という誤った考えを主張する動画を含む投稿を削除しました。Facebookがトランプ大統領本人による投稿を削除したのはこれが初めてとされます。

問題の投稿は、FOX Newsで大統領が電話インタビューに応じて話している場面の映像。大統領はここで学校の再開について話しており、子どもたちはCOVID-19に対して”almost immune(ほぼ免疫性がある)”と述べています。

しかし、実際には子どもたちが重症化する例こそ少ないものの、ウイルスに感染し他の人を感染させることがわかっています。また重症化して死亡した例もあります。

Facebookの広報担当は声明で「この投稿動画には、一部の人々にはCOVID-19に対する免疫があるとする誤った主張が含まれており、COVID-19関連の有害な誤情報に関するポリシーに反している」と述べました。なお、この動画は投稿から削除されるまでの4時間ほどの間に、少なくとも数十万回は再生されていたとのこと。

Facebookはこれまで、大統領を支援する団体による国勢調査と見間違えるように作られた広告を”組織化されたヘイト”に関するポリシーを適用して削除したことはあったものの、こと大統領や政治家たちの投稿には、せいぜい事実確認を促すラベル付けをする程度でした。

マーク・ザッカーバーグCEOはこうした対応について当初、Facebookというサービスが「何が正しいかを決めるべきではない」との考えを主張し、大統領のツイートにラベル付けをしたTwitterを批判すらしていました。

しかし大統領のような影響力の大きなアカウントが、誤情報を投稿すればそれを鵜呑みにしてしまう人も多いことから、世間一般はむしろザッカーバーグCEOの考え方を支持しない反応を示し、批判の波が次第に大きくなります。同時に公民権擁護団体などによる広告出稿停止の呼びかけに、数十もの企業が応じる流れになっていきました。

その結果、6月27日にザッカーバーグCEOは「人々がそれをシェアし議論できるようにするため削除はしないものの、ポリシーに違反している可能性を示すラベル付けを行う」とやや方向を転換する対応を発表、その後7月上旬には公民権団体らとの会談を持って状況の説明などを行っています

これまでのFacebookからすれば、今回のトランプ大統領の投稿の削除は、同じ内容が投稿されていたTwitterよりも素早い対応だったことを考えても極めて異例の対応だったと言えるでしょう。ただ、今後も同様の対応を続けていくのか、なにか特別な対応だったのかは、しばらく様子を見ていきたいところです。

一方、今回の対応に対してトランプの支持団体は、Facebookに対し「大統領は子どもたちが新型コロナウイルスに感染しにくいという事実を述べていた」と声明を出し「シリコンバレーの猛烈なバイアスによってルールが一方通行化している。ソーシャルメディアは事実の裁定者であってはならない」と以前にザッカーバーグCEOが述べた言葉を引用して強く非難しています。

source:NBC News

 
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