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アップルがMacに顔認証のFace ID搭載を検討している手がかりは、以前もmacOSベータ内から見つかっていました。それが今後「数年以内」に実現するとの予想が伝えられています。

BloombergのMark Gurman記者はニュースレター「Power On」最新号の中で、アップルにとって「すべての主要デバイスにFace IDを実装することは、究極の目標だと思います」と述べています。それが可能であれば、すでに指紋認証のTouch IDを廃止しているはず、とのことです。

しかし、アップルはいくつかの理由でTouch IDを存続せざるを得なかった。たとえばiPhone SEやPro以外のiPadでは、セキュリティを確保しながらコストを削減できる、より安価な代替手段として採用されている。またMacBookシリーズでは画面が薄すぎるため、必要な深度センサー(顔の形状を読み取るTrueDepthカメラ)を搭載できないからだーーGurman氏はそう説明しています。

とはいえFace ID搭載は、iPhone SEや無印iPadのような廉価モデルとフラッグシップiPhoneやProモデルとの差別化となっていたはず。これにつきGurman氏は「画面にカメラを埋め込んで、上部のノッチ(切り欠き)をなくせば高価なデバイスを差別化できる」と予想しています。

これはちょうど、実績あるアナリストMing-Chi Kuo氏が2022年のiPhone 14(仮)ではノッチが廃止されてパンチホール(画面内に自撮りカメラなどを内蔵し、ディスプレイに穴を開けて視界を確保する)デザインになると述べていたことと一致しています。

さらにGurman氏はMacにも言及しています。すなわち「今年は実現しないでしょうが、MacのFace IDは数年以内に登場すると思います」とされ、「すべてのiPhoneやiPadも、その期間内にFace IDに移行すると思います」とのことです。

Touch IDからFace IDへの移行には相応のコストが伴うと予想されますが、Gurman氏は「顔認証センサー(Face ID)はセキュリティとAR(拡張現実)という2つの中心的な機能をもたらします。Touch IDは、便利であろうとなかろうと前者しか提供しません」と述べ、ARの意義を強調しています。

ここ数年のアップルがARに注力していることは、紛れもない事実でしょう。ティム・クックCEOも数年前からARに熱心な意欲を示しており大型イベントがある毎にAR要素をあしらう傾向もあり、そのためにFace IDに統一するとのGurman氏の主張にはかなりの説得力があります。

すでに顔認証によるロック解除はWindows Hello(Windows 10の生体認証機能)で実現しており、マイクロソフトのSurfaceシリーズでも実装済みです。それとは設計が異なるFace IDがMacにたやすく搭載できるとは思われませんが、「Macの前に座れば即ロック解除」という日常が早くやって来ることを祈りたいところです。

Source:Bloomberg

via:9to5Mac