約1000台の偽造iPhoneを本物に交換した親子が逮捕。AppleCare+を悪用

なぜ税関職員が偽造品と見抜けたか謎

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月4日, 午後 04:20 in Apple
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Engadget Japan

スイスと香港をまたにかけて有料保証サービスAppleCare+を悪用し、1000台以上の偽造iPhoneを本物に交換させて騙し取っていた事件が報じられています。

スイスのサイトSRFによると、被疑者とされるのは34歳の中国人男性と56歳の母親。息子は4年の実刑判決を受けるだけでなく、20年近く住んでいたスイスから追放される見通しとのことです。

その手口は故障したと称する偽造iPhoneをアップルストアに持ち込み、AppleCare+保証により新品と交換してもらうというものです。ここで使われる偽造品にはAppleCare+を契約した本物と同じIMEI(端末識別番号。携帯電話端末に割り振られた固有の番号)を「クローン」していたとのこと。以前も同じやり口が、米国に偽造iPhoneを持ち込んだ中国の学生らにより行われたことがあります

もっとも、修理に出されたiPhoneが一律に交換してもらえるわけではありません。犯行手法が巧妙なのは、水没で電源が入らないと装っていたことです。こうした状況ではバッテリーから発火の恐れがあるため、店舗内ではそれ以上の調査を行いません。そこでAppleCare+の保証対象内である偶発的な損傷と判断され、新品に交換してもらえたというカラクリです。このとき詐欺師が1台ごとに支払う額は、わずか99スイスフラン(日本の場合は1万1800円)にすぎません。

息子が行った詐欺は1000台以上、母親は100台だったとのことです。とはいえ彼らは主犯ではなく、香港から偽造iPhoneを送った主犯が別にいて、親子はその手先として行動していたとも証言されています。スイスのアップルストアで交換した本物を香港に送ると、1台当たり10スイスフラン(約1150円)の「手数料」が支払われたと述べられています。

2人の被告は、自分たちは偽造iPhoneだとは知らず、香港でアップルのサービスを受けるのが難しい知人に代わって修理に出しているつもりだったと主張しています。

この詐欺が初めて露見したのは、スイスの税関職員が50台のiPhone入り貨物を調べたとき、偽物だと判明したときのことです。アップルストアのスタッフでさえ本物だと思った偽造品を、税関がどうやって見破ったのかは謎ですが、裁判のなかで明らかになるのかもしれません。

Source:SRF

Via:9to5Mac

 
 
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