FCCL QUADERNO

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は6月22日、デジタル文具「QUADERNO(クアデルノ)」の新製品を発表しました。2018年12月発表の初代から約2年半ぶりのモデルチェンジで、見た目はほぼそのままに、新たにワコムの技術を採用するなど、中身が大幅に進化した製品です。

FCCL QUADERNO
直販価格はA5サイズの「FMVDP51」(左)が4万9800円、A4サイズの「FMVDP41」(右)が6万9800円となっている

■ ワコム技術採用で書きやすさ向上、レイテンシーが約30%短縮

最大の特徴はワコムの電磁誘導方式(EMR)デジタイザを採用したこと。ペンのレイテンシー(ペン先を画面に当ててから線が表示されるまでの遅延)が約30%短縮したほか、商品企画担当の松下季氏によれば「上から見て360度、横から見て180度の傾きをリアルタイムでセンシングし補正をかけ続けることで、曲線だけでなく斜め線もなめらかに書け、スタイラスペンを傾けても書きやすい」とのことです。

FCCL QUADERNO
ワコム電磁誘導方式(EMR)デジタイザの搭載により、ペンのレイテンシーが約30%短縮したほか、曲線・斜め線もより滑らかに自然に書けるようになったという
FCCL QUADERNO
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FCCL QUADERNO
FCCLで商品企画を担当する松下季氏

書きやすさだけでなくスタイラスペンの使いやすさも向上しています。旧製品に付属するスタイラスペンのボタンで利用できる機能は「消しゴム」と「ハイライト」でしたが、新製品のスタイラスペンではこの2つに加え、「赤ペン」「範囲選択」「拡大」の計5つの機能から好きなものを割り当てることが可能です。松下氏は「通常だと3タップ必要な範囲選択がワンプッシュで済む」といいます。

FCCL QUADERNO
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EMR搭載でバッテリーレスになり充電が不要となった

■ 読みやすさや性能も向上

この手の製品を選ぶときには、書きやすさだけでなく画面の見やすさも気になるところですが、ディスプレイには E Ink Carta 1250 を採用し、視認性が向上したとのことです。

また、プロセッサなどの増強により反応速度が約20%向上したほか、32GB(使用可能領域:約22GB以上)メモリの搭載により従来比約2倍のノート約20万冊相当分を保存できます。

ドキュメントが探しやすくなったのも進化ポイント。旧製品はドキュメントのファイル名が縦に並ぶ表示形式でしたが、新製品ではドキュメントの一覧をサムネイル(表紙画像)で表示。表紙を見ながら直感的に探せるUI(ユーザーインターフェース)となっています。

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ほかにも、クアデルノとScanSnapシリーズ(iX1600 / iX1500 / iX500 / iX100)を直接接続して、書類をスキャンできるようになり、紙書類の電子化もスムーズに行えるとしています。

FCCL QUADERNO
パソコンやスマートフォン向けアプリと連携させたり、ScanSnapシリーズと接続して書類をスキャンしたりできる

■ 軽さも追求

前述のように進化を遂げながら、本体が軽量化したのも見逃せません。旧製品のA5サイズは別売の専用カバー+スタイラスペン+クアデルノ本体の総重量が約500g弱でしたが、新製品の同サイズでは393gとなっています。ただし、スタイラスペンや本体は従来製品よりやや重くなっているそうです。

トータルでの軽量化に成功した要因のひとつとして、松下氏は専用カバーの軽量化を挙げます。「別売の専用カバーは、何度も試作を重ねたことで、従来比約45%の軽量化を実現した」(松下氏)

なお、専用カバーはベージュとネイビーの2色展開。ほかにもドイツの筆記具メーカー「LAMY」とのコラボレーションによる「ラミースタイラスペン」が用意されます。クアデルノに合うグラファイトカラーの採用や持ちやすいフォルムにより筆記しやすいとのことです。

FCCL QUADERNO
FCCL QUADERNO

新製品発表会には執行役員副社長兼COOの竹田弘康氏も登壇し「リモートワークが当たり前の時代になったが、紙は情報漏洩のリスクになる」としたうえで、「すでに同社の経営会議で活用しており、紙に戻れないという社員もいる」と述べ、クアデルノの良さについてアピールしました。

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FCCL執行役員副社長兼COOの竹田弘康氏


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Source:FCCL