San Francisco, California, USA - June 6, 2017: Outside the Mozilla headquarters, the plucky creator of the Firefox browser. Firefox is a free and open-source web browser developed by the Mozilla Foundation and its subsidiary the Mozilla Corporation
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アップルはiOS 14でのアプリトラッキング制限、つまり「異なるWebサイトやアプリをまたいでユーザーを追跡できるデバイス識別子にアクセスするには、ユーザーの明示的な許可を得なければならない」というプライバシー保護を2021年初めに実施すると予告しています

この措置は本来iOS 14の配信開始と同時に実施されるはずが、Facebookを初めとした広告業界が反対を表明した直後に延期されたかたちです。これについてWebブラウザFirefoxのメーカーであるMozillaが、再び先延ばしされないように、アップルの決定を支持する署名を呼びかけるページを開設しました。

Mozillaは以前からトラッキングによるプライバシー侵害への懸念を露わにしており、2019年6月にはFirefoxのトラッキングブロックを強化し、10月にはブロックしたトラッカーの数を確認できるレポート機能も追加。さらにはAvastの拡張機能に「必要以上のユーザー情報収集」があったとして削除もしており、広告業界とは真逆のプライバシー保護派に位置づけられます。

そしてMozillaが新たに開設したのは「iPhoneでのトラッキング制限計画」への支持を呼びかけるページです。「多くの広告主、特にFacebookはアップルに満足していなかった」として抵抗勢力を名指しするとともに、アップルがプライバシー管理機能の実装を遅らせたことに不満を表明しています。

そしてこれ以上は延期されないよう「アップルが消費者のプライバシー保護を強化しようとする決意に対する大規模な支持が必要です」と主張。その上で「消費者が熱心にiPhoneのトラッキング制限を期待していることをアップルに知らせるため」として署名を促しています。

ちなみにMozillaは昨年も、デバイス識別子を月1回変更するようアップルに求める署名キャンペーンを行っていました。

そんな援軍がある一方で、フランス広告業界がiOS 14のプライバシー保護を反競争的として苦情申し立てをしたり、かと思えばEUのプライバシー保護活動家が「デバイス識別子がユーザーの同意なしに作成されること」そのものが違法だと主張していることもあり、もう一波乱あるのかもしれません。

Source:Mozilla

Via:MacRumors