Airspeeder
Airspeeder

世界初の電気フライングカーレースが、オーストラリアで開催されました。これはeVTOL開発ベンチャーのAlauda Aeronauticsが自社のAirspeeder Mk3レース機2機を用意し、それぞれTeam Alpha と Team Bravoに分かれておこなったテストレース、いわばエキシビジョンマッチです。

Airspeeder Mk3と呼ばれる機体はフォーミュラカーのような空力を重視したスタイリングが特徴で、その開発にもマクラーレンやブラバムといったモータースポーツ界の老舗から、ボーイング、ロールスロイスなど航空分野などの経験を持つ人材が多数携わっています。

6月にオーストラリアの砂漠地域で実施した単体での初飛行試験では、Mk3テスト機が0-100km/hを2.8秒で飛行し、高級スポーツカー並みの性能を発揮しました。

今回の初レースでは、Alauda Aeronauticsのエンジニアが2チームを編成し、それぞれのテストパイロット(と言っても搭乗はしませんが)がMk3を操縦して自動車のドラッグレースと同じように300mの直線加速のタイムを競いました。

YouTubeに公開されたその模様はご覧のとおりで、高度15mまで浮上した2機のうち、Bravo機がAlpha機を引き離してゴールラインを横切っています。またその速度は155km/hに達しました。

今後計画される本格的なAirspeederレースのシリーズ戦では、1チーム2名のパイロットを要する4チームがホイール to ホイールならぬブレード to ブレードな激戦を、世界各地で繰り広げるとのこと。その模様はARコース表示などをふんだんに織り込んだ映像でオンライン配信される予定です。

はたして、F1レースさながらの激しいバトル、もしかしたら機体どうしの接触~クラッシュなども起こる激しいレースが展開されるのか、それとも互いに一定の距離を確保したクリーンなレースが展開されるのか、期待は膨らむばかりです。

自動車の世界では、極限の性能を追求するレースの現場が、最新技術のゆりかごとしての機能を果たしている一面もあります。フライングカーの世界でも将来、レースを通じて開発された技術が新しい人員輸送手段の安全や性能向上に役立つときが来るかもしれません。

なお、映像を見て正直、「ただの巨大ドローンレースやん」と思ってしまった人は多いかもしれませんが、最終的な評価は実際に何チームかが参戦してのシリーズ戦を見るまでは保留としておきたいところです。

※関連:フライングカーレース「Airspeeder EXA Series」間もなく開幕。年内3戦、将来はパイロット搭乗も

Source:Airspeeder