Fitbitはオンラインイベントを開催し、同社のフィットネスバンド最上位モデルChargeシリーズをアップデート、「Fitbit Charge 5」を発表した。8月25日にプレオーダー受付を開始し、価格は179.95ドル(約2万円)、日本での展開については言及されていないが近いうちに発表されるだろう。

※日本でもすでに予約受付を開始しており、9月下旬までに発送となっている。公式サイトでの価格は2万4990円(2021年8月26日追記)

Fitbit Charge 5は、カーブした本体デザインにカラーOLEDディスプレイを搭載。スリムさをキープしつつ、腕の"当たり"が優しい曲面を多用するのが特徴となる。前世代に比べサイズは10%小さくなったという。

フレキシブル基板を巻き込むような構造で、装着感を高めながらも一度充電すると7日間使えるバッテリー容量を確保。GPSも内蔵している。

また、スマートウォッチのFitbit Senseが持つ機能も取り込んだ。Fitbit SenseではSPO2(血中酸素濃度)や睡眠時の皮膚表面温度を追跡し、睡眠の質について振り返り、利用者にアドバイスする機能(日本ではSPO2センサーは血中酸素ウェルネスという名称)、皮膚の微弱な電流"EDA"を計測してストレス度を診断する機能などが盛り込まれている。さらに今後のアップデートで騒音レベルの記録も機能として取り込み、アプリ上での健康管理アドバイスに反映させるようになる。

Fitbit Senseのバッテリー持続時間は6日間。Fitbit Charge 5は、バンド型のスリムなスタイルながらも機能は最新のFitbit Senseと同等、バッテリーは1日余分に持つ計算となる。

米国での発表のため、Suicaへの対応は明らかになっていないが、すでにFitbit Charge 4やFitbit SenseにおけるFitbit PayがSuica対応を果たしているため、日本で発売されるFitbit Charge 5がSuica対応となることは間違いないだろう。

※日本で発売されるFitbit Charge 5もFitibit Payを搭載し、Suicaのほかソニー銀行とPayPay銀行に対応する(2021年8月26日追記)

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腕時計は好みのものを使いたい、睡眠追跡を毎日使いたいと考えるならば、より装着を意識せずに使いこなせるフィットネスバンド形態のFitbit Charge 5が、スマートウォッチよりも使いやすく、より求めやすい価格にもなるはずだ。

なお、健康管理やフィットネスアドバイスなどのコンテンツ、より詳細なバイタル分析などを含む有料のFitbit Premiumサービス加入権が半年分製品に付属する。

Fitbitはフィットネスバンドのジャンルでいち早く成長しながら、スマートウォッチへの参入遅れからユーザー数が伸び悩んでいると言われてきた。しかし2021年1月、正式にGoogleへの買収が承認され、Fitbit製品の位置付けはより明確になった。

ご存知の通りGoogleはwearOSというスマートウォッチ向けOSを開発、ライセンスしている。言い換えれば、Googleの一部になったことでスマートウォッチ市場を見据えながらユーザーを増やすのではなく、wearOSではカバーできない領域によりフォーカスできるようになったのだ。

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Fitbit Senseで取り入れた最新のセンサー技術を惜しげもなくフィットネスバンドのChargeシリーズに取り込み、アプリとサービスとの連携、さらにサードパーティの健康、トレーニングコンテンツとも連動させ、有料のプレミアムサービスでより深く健康管理を行う。"腕時計をする"のではなく、いつも身につけているバンドで健康管理を実現する。

コロナ禍の中で外出の機会が減り、運動不足になったという声もあるが、同時に自宅内に留まっていると腕時計をしなくなったという声もある。実は筆者自身もそうなのだが、付け外しを基本的に行わないフィットネスバンドならば、日々の健康管理、どれだけ運動不足なっているかなども可視化できる。

多くのユーザーを抱えているため、そのデータを健康管理へとフィードバックしやすいこともFitbitの優位性ではあるだろうが、何よりも健康だけにフォーカスし、日常を記録することに集中していることが何よりも大きな違いだろう。

例えば心拍を常にモニターし、異常を検知した時に通知する機能は一部のスマートウォッチに搭載されているが、睡眠時や入浴時など手首から外している時には追跡はできない。やはり腕時計とフィットネスバンド、あるいはアクティビティトラッカーと呼ばれる製品は異なるのだ。

Fitbit Charge 4シリーズは一日中外さずに使い続けるには少しサイズが大きいと感じていたが、よりコンパクトになったFitbit Charge 5ならストレスを感じずに装着し続けることができるかもしれない。どこまで付け外しせずに日常を過ごせるのか、製品が入手できたなら試してみることにしたい。