21MBの容量をもつフロッピーディスク「floptical disk」:スイートメモリーズ File019

技術はSuperDiskへと受け継がれました

宮里圭介(Keisuke Miyasato)
宮里圭介(Keisuke Miyasato), @miyasa
2020年06月23日, 午前 07:00 in sweetmemories
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[名称] floptical disk
[種類] 磁気ディスク
[記録方法] 磁気記録、光サーボ
[サイズ] 約86mm
[容量] 21MB
[登場年] 1991年頃~

今や淘汰された懐かしの記録メディアたちに光を当てるこの連載企画では、ゆるっと集めているリムーバブルメディア・ドライブをふわっとご紹介していきます。

連載:スイートメモリーズ

「floptical disk」は、Insite Peripherals社によって開発されたフロッピーディスク(FD)型のメディア。一般的なFDの2HDは1.44MBという容量ですが、floptical diskは約15倍となる21MBもの容量を実現しているのが特長です。

メディアの見た目はFDそのもの。ライトプロテクトノッチの位置が左右逆という違いはありますが、「floptical」の文字とロゴマーク、「21MB」という容量が書かれていなければ、ほとんどの人が気づかないでしょう。

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FDは、同心円状のトラックを一定角度ごとに分割したセクタへ磁気情報を記録し、データの読み書きを行なっています。floptical diskも同様な方式を採用していますが、大容量化するためにセクタの面積を小さくし、高密度化しているのが大きな違い。具体的には、トラックの間隔を詰め(2HDでは135トラック/インチのところ、1250トラック/インチへ)、さらに分割する角度を小さくすることでトラックあたりのセクタ数を増強(2HDでは18のところ、27へ)しています。

セクタの面積が大きければヘッドの特殊制御はいらないのですが、小さい場合、わずかなズレで記録されている磁気情報が読めなくなるほか、書き込んだ時に周辺のセクタもろとも破壊するという、最悪な事態まで考えられます。

このヘッドを精密に制御するには、ディスク面の位置を正確に把握する必要があります。floptifcal diskでは、ディスク面に細かな溝を作り、これを赤外線LEDで読み取るという光サーボ技術を採用しました。この情報を利用してヘッドを制御するトラッキング技術を使うことで、小さなセクタへと正確にアクセスできるようになっています。

ディスク面を拡大してみましょう。

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一見すると何もないように見えますが、拡大してよく見てみると、このように放射状に細かな溝が作られていることが分かります。これを読み取ることで、正確なトラッキングを実現しているわけです。ところでこの放射状に作られた溝、どこかで見た覚えがありますよね。

そうです、SuperDisk(LS-120)です。

floptical diskのドライブは従来のFDも利用でき、さらに21MBのメディアも使えるという互換性からポストFDの座を期待されましたが、一部のワークステーション(SGIのIndigoやIndy)で採用された程度で普及はしませんでした。しかしその技術は、大容量FDとしてそこそこ普及したSuperDiskへと引き継がれていきました。

ところで撮影してて気づいたのですが、このfloptical disk、やたらとディスクが薄いです。どのくらい薄いかというと、後ろにあるものが透けるくらい。試しにシャーペンの先を透かしてみたところ、予想以上にクッキリ見えて驚きました。

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参考:

Floptical (1991 - 1993), Museum of Obsolete Media
Floptical, Wikipedia


連載:スイートメモリーズ

 
 

 

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