富士通PC40周年記念モデルとしてリリースされたWindows 11搭載ノートPC FMV Zero(WU4/F3)は「ハイリテラシーユーザ向けモデル」という位置付けで直販専売、すっきりとした全身ブラック、最低限のプリインストールアプリ、そして「かな無刻印」というチャレンジングなモデルです。

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▲重量は865gと、UHほどではないが片手で摘んで持ち上げられるほど軽量

▲天板ロゴも隅っこに小さくあるのみのミニマムデザイン

▲ベースはLIFEBOOK UHシリーズ

▲極めて狭額縁だが、上部の薄いベゼル内にカメラを搭載。しかも物理シャッター付き

▲インターフェースも豊富。USB(Type-C×2、Standard-A×2)にHDMI、SDカードスロット、LANまでよくこの薄さに収めたと驚くほど

そして、何より注目したいのはキーボード。これまでBTOで「かな刻印なし」のJIS配列を選ぶことはできましたが、Zeroは「かな刻印なし」モデルのみ。わかる人にはわかると思いますが、これは非常に注目すべきチャレンジなのです。

▲かな刻印無しJIS配列ノートPCは、BTO以外に存在しなかった

「かな」の印字がないだけではなく、細部のデザインも変更されています。基本的には、すべての日本語の文字が排除されています。

▲半角/全角キーが英文に

▲スペースバー脇の無変換、変換はアイコンに

▲カタカナ|ひらがなキーも英文になっている

12月24日までクラファン実施中のLIFEBOOK UHキーボード(UHKB)は、その名の通りUHシリーズのキーボードを「そのまま取り出した」コンセプトで開発されています。

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当初、キートップのデザインはUHの「かな無し」モデルと同じでしたが、一部デザインはFMV Zeroを踏襲したものになっています。

▲LIFEBOOK UHキーボード(UHKB)もZero同様、日本語が一切使われていない。表記はさらにシンプルなものに

HKBはマルチペアリングで複数プラットフォームに対応しているので、Zeroに近い中性的なデザインのほうが、より多くの方に受け入れられそうです。

FCCL社長はUSキーボード派だった……

UHKBもFMV Zeroも富士通PC設立40周年記念を飾る製品。2021年4月にレノボから就任したFCCL新社長、大隈健史氏にその手応えを伺う機会がありましたので、唐突ですがここからインタビューをお届けします。

──ギークに刺さる製品リリースを連発していただき、エンガジェット的には大変助かっております(笑)。

大隈 いずれも私が就任する前から動いていたプロジェクトですので多くを語る立場にありませんが、とても嬉しいですね。(UHKBの)クラウドファンディングは弊社初でしたが「ビジネス効率」というものを学ぶ良い機会となりました。

▲齋藤社長が会長となり、代わって就任した大隈社長

──UHKBクラファンのきっかけをつくることができ光栄に思います。私が聞くのも変ですが、社長個人的には使っていただけそうでしょうか(笑)。

大隈 もちろんです(笑)。ただ、私自身ずっと海外だったこともあり、日常的にはUS配列のキーボードを使っています。JIS配列にはまだ慣れなくて……。

──なんと、そうでしたか。US配列を望む声も多いですね。

大隈 多様化の時代ですし、UHKBも一過性のプロジェクトで終わってしまうのは勿体無いですから、今後いろんなバリエーションを検討していきたいですね。また、キーボードに限らず、PCアクセサリー・周辺機器市場に注力し、レノボグループ内でのコンシューマー領域において、独自性をキープし存在感を出していきたいと考えています。

──クラファンは1日で目標を達成し、1500%に達する勢いです。

大隈 ノールックで買ってもらえたということは、本当に自信を与えてくれました。私たちはシンプルでクリーンなものを目指し、そこにエンジニアリング力を結集しています。中でもベーシックな部分でブレずにやってきたのがキーボードなので、ご支援いただいた方の期待に応える製品をお届けできると確信しています。

──見ていない……どころか存在していないそこそこ高額な製品を多くの方が支援という形で購入してくれるのは、考えてみれば凄いことですね。

大隈 その点については、製品コンセプトとデザインが牽引した部分が大きいと思います。いま、B2Bでもデザイン性が求められています。私たちはスペックシートに現われない「感性」の部分も大事にしつつ、生活や生産性の向上に貢献できる製品をお届けし続けたいと考えています。

──ありがとうございました。

繰り返しになりますが、UHKBのクラウドファンディングは2021年12月24日までとなっています。今後、UHKBがFCCLのスタンダードな製品となる可能性はありそうですが、クラファン価格で同等のものは購入できないと思われます。2022年の春ころ、アーリーアダプターによる「祭り」に参加する最後のチャンス、ぜひお見逃しなく。