速報:折りたたみスマホ Galaxy Z Fold2詳細発表、初代から劇的進化(石野純也)

新たなヒンジ採用

石野純也 (Junya Ishino)
石野純也 (Junya Ishino)
2020年09月1日, 午後 11:00 in news
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サムスン電子は、9月1日に製品発表イベントの「Unpacked Part 2」を開催。折りたたみスマートフォンの「Galaxy Z Fold2」を正式発表しました。同モデルは、8月のUnpackedで概要レベルのチラ見せはされていましたが、特徴やスペックなどを含め、詳細が明かされた格好です。

正式発表されたGalaxy Z Fold2

Unpackedは、サムスン電子がフラッグシップモデルを発表する場で、おおむね年2回程度開催されています。メインストリームと言えるGalaxy Sシリーズは2月か3月、大画面モデルのGalaxy Noteシリーズは8月か9月といった形で、米国やドイツ、スペインなどが開催地に選ばれてきました。

ところが、8月に開催されたUnpackedでは、Galaxy Note20/Note20 Ultraの発表後に、Galaxy Z Fold2をチラ見せしたあと、本日のUnpacked Part2を予告。年2回だったUnpackedの1つが、さらに2つに分割されたのは異例と言えます。

昨年から、フォルダブルスマホのラインナップが増えているため、1つのイベントでは納まりきらなくなってきたのでしょう。フォルダブルスマホのGalaxy Zシリーズを、フラッグシップモデルとして印象付ける狙いもありそうで、同シリーズが、サムスンとして力を入れている分野であることがうかがえます。

Unpackedは、年2回開催されるGalaxyのお祭り的イベント。3回目が開かれるのは異例だ。写真は現時点で最後のリアルイベントとなっている2月のもの。今となっては、この“密”が懐かしい

同社の先代のGalaxy Foldを購入した韓国および米国のユーザーを調査したところ、同モデルに特有の傾向があったとのこと。一般的なスマホでは、画面を分割して2つのアプリを同時に表示しているユーザーは4%しかいないのに対し、Galaxy Foldユーザーは実に34%のユーザーが、1つの画面で複数のアプリを駆使しているそうです。動画やゲームの利用頻度も、大幅に伸びているといいます。

フォルダブルスマホとしてGalaxy Zシリーズに位置づけ直されたGalaxy Z Fold2ですが、機能面は、上記のユーザー体験を強化する方向で進化しています。それを支えるのが、新たに開発されたヒンジです。CAM機構と呼ばれる構造が取り入れられ、75度から115度の範囲で固定して使うことができます。Galaxy Z Flipでは、机などに置いたまま使うスタイルが提唱されましたが、大画面のGalaxy Z Fold2でもそれが可能になるというわけです。

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半開きのまま固定できると、何ができるようになるか。分かりやすいのが、カメラでしょう。半開きにして固定すると、カメラの画面が上下に分割され、上部がファインダー、下部がシャッターボタンやプレビューなどになります。本体を手で持つ必要がなくなり、机の上に固定したまま動画を撮ったり、手ブレすることなくナイトモードを利用できたりといった使い道が生まれます。

机の上に置いたまま、動画を見ることも可能。YouTubeのように、フォルダブルに最適化したアプリを使うと、中央の折れ目に沿って画面が上下に分割されます。これによって、上半分で動画を見つつ、次の動画を下半分で選ぶという使い方が可能に。スタンドいらずで本体を置けるだけでなく、視聴時の操作性までしっかり考え抜かれていて、フォルダブルであることの必然が感じられました。

半開きの状態でカチッと止まる新たなヒンジを採用

3つのアプリを1画面に開けるマルチウィンドウ機能も強化され、同じアプリを同時に表示できるようになりました。例えば、ブラウザを2つ開いて情報を比較したり、WordやExcelで別々のファイルを開いて情報をコピペしたりといったときに便利。ドラッグ&ドロップもサポートしているため、書類の編集も簡単にできそうです。

もちろん、ユーザー体験だけでなく、ハードウェアそのものも進化しています。分かりやすいのは、閉じたときに使うカバーディスプレイ。こちらは、一気に大画面化して、4.6インチから6.2インチへとサイズアップしました。画面上下のデッドスペースが多かった初代Galaxy Foldに対し、Galaxy Z Fold2は閉じるとあたかも一般的なスマホのように見えます。

閉じたときのディスプレイが大型化。最新のスマホのような見た目になった

開いたときのディスプレイも、7.3インチから7.6インチへと0.3インチほど大型化しています。これは、前モデルに対してベゼルを27%ほどスリムにしたため。ノッチもなくなり、Galaxy S20/Note20シリーズと同様、ディスプレイにパンチホールが開いた「Infinity-O」が採用されています。

開いたときのデザインも、ノッチがなくなりスッキリした印象に

ディスプレイはQXGA+で、リフレッシュレートはGalaxy Note20/Note20 Ultraと同じ最大120Hz駆動。表示するコンテンツに応じて、リフレッシュレートを11Hzから120Hzの間で可変できるため、バッテリーの持ちと動きの滑らかさが両立します。リフレッシュレートの高さは、画面サイズが大きいほど実感しやすく、7.6インチのGalaxy Z Fold2にこれを採用したのも納得できます。

メインカメラは3眼で、いずれも12メガピクセル。Galaxy S20/Note20シリーズのような超高画素カメラは搭載していませんが、3つのカメラの画素数が統一されているため、シームレスに利用することができそうです。超広角は1.12μm、広角(標準)は1.8μm、望遠は1.0μmで、F値はそれぞれ2.2、1.8、2.4。広角カメラのみ、高速デュアルピクセルAF対応で、光学式手ブレ補正も搭載します。

メインカメラはトリプル構成。カバーディスプレイ側に1つ、内側ディスプレイ側に1つのサブカメラを搭載する

その他のスペックは以下のとおり。ストレージ(ROM)は256GB、メモリ(RAM)は12GBで、バッテリーは4500mAh。チップセットは7nmの64ビットオクタコアプロセッサーということで、詳細は開示されていませんが、おそらくSnapdragon 865(+かどうかは不明)やExynos 990になるはずです。

Galaxy Foldのときには4G版と別に5G版が用意されていましたが、Galaxy Z Fold2は当初から両対応。5GはSub-6だけでなく、ミリ波にも対応しています。

現時点での国内展開の予定は不明。初代Galaxy Foldは、国内ではau限定になり、取り扱いショップも厳選されていましたが、キャリアの広がりや、販路の拡大には期待したいところです。

欲を言えば、日本向けのローカライズも一歩進めてほしいと感じています。発売延期などのバタバタがあって投入まで時間があまりなかったGalaxy Foldとは違い、Galaxy Z Fold2には十分な準備期間があるように見えるからです。初号機ということもありイマイチだった対応バンドや、おサイフケータイなど、Galaxy Foldで足りなかった点が改善されるかは、注目ポイントと言えるでしょう。

 
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