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先日、サムスンからGalaxy Z Flip3 5GとGalaxy Z Fold3 5Gという2機種のフォルダブルスマートフォンが登場しました。

前者は縦折り式、後者は横折り式となっていますが、どのような違いがあるのでしょうか? 今回は縦折り式と横折り式、それぞれの特徴をまとめてご紹介します。

コンパクト化がメリットの縦折りスマートフォン

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縦折り式のフォルダブルスマートフォン最大のメリットはコンパクト化です。一般的なスマートフォンと同じ操作感を維持しつつも、ガラケーのように折りたたむことで胸ポケットなどにも入るサイズ感になるため、「携帯しやすいスマートフォンがいいけど画面サイズは犠牲にしたくない」人におすすめできます。

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一方で、縦折り式のフォルダブルスマートフォンは基本的には折りたたんだ状態での利用は想定されていません。そのため、使うためには開く動作が必要になり、片手しか使えないシーンや急いでいるときにストレスを感じることがあります

そのため折りたたんだ状態で使えるディスプレイを備えているケースが多く、例えばMotolora razr 5Gは2.7インチのクイックビューディスプレイ、Galaxy Z Flip3 5Gは1.7インチのカバーディスプレイを外側に搭載しています。これらのサブディスプレイの使い勝手は縦折り式のフォルダブルスマートフォンにとって非常に大事なポイントとなると思います。

タブレットのような大画面が楽しめる横折りスマートフォン

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横折り式のフォルダブルスマートフォンは開くことでタブレット化し、ブラウジング、動画、電子書籍、それもゲームといったコンテンツをより大きな画面で楽しめることが最大の特徴です。

それに伴い、複数画面分割でマルチタスクが捗るのもポイントの一つ。例えば、大画面を活かすことで、

  • YouTubeで動画を流しつつTwitterとブラウザをダラダラ見る

  • Zoom会議しながら配布されたPDFファイルとメールをチェックする

  • 友人とビデオ通話しながらゲームしている最中に攻略サイトを見る

といった使い方ができると思います。特に最近発表されたGalaxy Z Fold3 5Gはスタイラスに対応したので、マルチタスク中にメモをとることもできるようになっています。

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また、縦折りスマートフォンと違って折りたたんだ状態でも普通に使えることもメリットの一つです。わざわざ開かずとも外側のサブディスプレイを使えば一般的なスマートフォンと同じ感覚で使うことができるのです。

とはいえこれは半分本当で半分ウソ。最新のGalaxy Z Fold3 5Gは重量が271gとなっており、タブレットとして使う分には違和感のない重さなのですが、折りたたんだ状態でスマートフォンとして使うと非常にヘヴィーです。さらに、折りたたんだ状態の厚みは最大16.0mmと一般的なスマートフォン2台分の厚さとなっているため、折りたたんだ状態でも普通に使えると思うかどうかは人によると思います。

フォルダブル機構が楽しめるのは共通のメリット

縦折りと横折り共通していえることはフォルダブル機構を楽しめることです。

特にGalaxyシリーズは角度がついた状態で固定できる固いヒンジを採用しており、その状態でスマートフォンが利用できるフレックスモードを搭載しています。この機能を活用すれば三脚なしで好きな向きにカメラを固定できたり、スタンドなしでコンテンツを楽しんだりすることが可能です。

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もちろん一つのディスプレイを折り目で分割する使い方もできます。サブディスプレイを含めれば3種類のディスプレイが作れるため、何通りもの活用方法があるのは非常に魅力的です。

幸い、Androidを提供するGoogleはフォルダブルデバイスへの対応に積極的です。そのため、より使いやすいUIへの発展やより多くのアプリの対応に期待が持てるでしょう。

価格と耐久性が一番の課題

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どちらのフォルダブルデバイスにも共通していえることは価格と耐久性に課題があることです。

特に、必要部品が多く、実用レベルのサブディスプレイと巨大なフレキシブルメインディスプレイが求められる横折り式のフォルダブルスマートフォンは価格が非常に高価になる傾向にあり、お世辞にも今後普及するデバイスになるとはいえません。縦折り式のフォルダブルスマートフォンでもGalaxy Z Flip3 5Gが999ドル(約11万円)と健闘しているものの、同じ内部スペックのスマートフォンと比べるとまだまだ高価です。

また、フレキシブルディスプレイを使っている影響でディスプレイが傷つきやすいという問題も避けられません。Galaxy Z Fold3 5GはS Penに対応するためにパネル層と保護フィルムを追加することで従来より80%耐久性が向上したと言いますが、根本的な解決には至っていません。さらに、専用の保護フィルムは一般的に流通しておらず、交換するにはメーカーへの郵送またはGalaxy Harajukuに出向く必要があるとのこと。

保護フィルムだけでなく保護ケースも少なく、高価で耐久性に不安があるものの結局裸のまま気を使いながら運用することも多々あると思います。

これらの欠点を踏まえると、もし本気でフォルダブルを主流にしたいのであればいい製品を低価格で提供することはもちろん、フィルム/ケースなどの保守用品の充実や故障に対する保証などにも取り組む必要があると思います。

折りたたみiPhoneの登場でフォルダブルが主流になる?

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Roy Gilsing氏によるフォルダブルiPhoneのコンセプトモデル

サムスンは今後フォルダブルデバイスに主軸を移すと言われています。また、近頃ではフォルダブルのiPhoneやPixelの噂もあります。

特にiPhoneの場合は販売実績を考えるとフィルム/ケースがより普及するはずですし、Genius BarやAppleCareという素晴らしい保証体制もあります。(現時点で可能性は低いものの、)もし折りたたみiPhoneが登場したらフォルダブルデバイスが主流となる未来が本当に来るのかもしれませんね。

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