Babu Babu / Reuters
Babu Babu / Reuters

世界的な半導体不足はPCを自作する人たちからGPUの選択肢を奪い、ゲームを趣味とする人たちがいつまでたってもPS5やXbox Series X/Sを購入できないといった状況を生み出しています。そして、いまやハイテク装備満載となっている自動車も、半導体不足のせいで生産数を調整せざるを得なくなっています。

最新の情報では、フォード、BMW、ホンダという米独日を代表する自動車メーカーが、減産に直面しています。木曜日、フォードは今期の生産量が半減する可能性があると発表し、ホンダは、5月5〜6日にかけて3工場で生産を停止し、BMWはドイツとイギリスの工場で生産の遅れが生じると発表しました。

車載のタッチパネルでCupheadをプレイできるテスラの例を見るまでもなく、いまや自動車は各種センサーに電子制御盛り盛り、80年代の米国ドラマ『ナイトライダー』に登場するK.I.T.T.のようなクルマももうすぐ作れるのではと思えるほど、自動運転や音声制御機能も開発が進んできました。もちろんそこには大量の半導体が必要になります。

そのため最近の半導体危機は、自動車購入者の納車時期が逃げ水のように先延ばしになる可能性にもつながっています。New York Timesによると、ポルシェは米国のディーラーに対し、顧客が車を手に入れるまで12週、約3か月待たなければならない可能性があると通知したとのこと。

一方、半導体がなければ話にならないテクノロジー業界にとっても、当然ながらこれは良いニュースではありません。絶好調の決算を発表したばかりのアップルとサムスンも、チップ不足が短期的に大きな影響を及ぼすことを認めています。両社とも自家製プロセッサーを開発していますが、両者ともそのチップの生産には広範なサプライチェーンに頼らざるをえないことを際立たせる状況になっています。

Source:Bloomberg