フォートナイト訴訟に新展開。アップルが「Epicは特別扱いを求めてきた」

Epicを万引き犯に例えてます

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2020年08月22日, 午後 12:40 in Apple
0シェア
FacebookTwitter
Bishkek, Kyrgyzstan - July 6 2019: Fortnite app in play smartphone. close-up on screen iphone.
Getty Images

今週初めにEpc Gamesの人気ゲーム「フォートナイト(Fortnite)」がガイドライン違反のアプリ内購入を実装したアップデートを行ったとして、アップルはApp Storeから本アプリを削除。それを受けてEpicは即座にアップルを相手取った独占禁止法上の訴訟を提起しています

アップルは本訴訟に裁判所に申し立てで対応し、フォートナイトを一時的にアプリストアに戻すべきではない(Epicによるアプリ削除差し止め命令の却下)と主張。その根拠の1つとして、Epicが自社だけ特別扱いを求めてきたとの関係者の証言が公開されました。

アップルのフィル・シラー氏(当時はワールドワイドマーケティング担当SVP。現在はアップルフェロー)はEpicのティム・スウィーニーCEOがApp Storeでの「特別な取引」を要求する3通のメールを自分や同僚らに送ってきたと陳述書の中で述べています。

具体的な日にちはアプリ削除に先立つ6月30日、「EpicがアップルのiOSプラットフォーム上でアプリを提供する方法を根本的に変えるような、Epicだけの特別な取引を行う「サイドレター」(本契約に対して補足的な内容が記載された文書)」を求める文面だったとされています。

さらにアップルいわく、スウィーニー氏はEpicがアプリ内購入を迂回して顧客が直接(Epicに)支払える許可だけでなく、iPhone向けのサードパーティ製アプリストアを立ち上げる許可も求めていたとのこと。

スウィーニー氏はEpicがアップルに特別扱いを求めておらず、「すべての開発者に平等に利益をもたらすオープンなプラットフォームとポリシーの変更」を求めて戦っていると語っていましたが、アップルの言い分では、訴訟を提起する前には同社と独自の関係を築こうとしていたというわけです。しかしながら「アップルがEpicを宥めるためにビジネス慣行を根本的に変えることを拒否したとき、Epicはアップルとの契約に露骨に違反した突然の一方的な行動に訴えてしまった」とされています。

さらにアップルはEpicを万引き犯にまで例えています。「開発者がデジタルチェックアウトを回避できるのであれば、顧客が万引された製品の代金を支払わずにアップルの小売店を出るのと同じです。アップルは支払いを受けていない」として、サードパーティ製アプリも自社アプリストアに陳列された商品の1つであり手数料を受け取る権利があると示唆しているもようです。

そしてアップル側はEpicがフォートナイトに追加された直接支払いオプションを削除すればゲームのApp Store復帰が許可され、開発者アカウントが無効化することもないと言っているため、Epicが求めている削除の緊急差し止めは「Epicの完全な自作自演だ」とまで述べられています。

もっとも、これらはアップルが裁判という利害を争う場でそう申し立てているに過ぎず、根拠とされるメールの文面も自社に都合のいいところだけ切り取った可能性もあります。

実際、スウィーニー氏は自身が送った文面をTwitter上で公開しつつ反論しています。アプリ内購入の迂回やサイドレターを求めたのは事実だが、「これらのオプションが全てのiOS開発者にも平等に利用できるようにすることを望む」とも書いており、特別扱いしてくれと言ったのではないと主張されています。

Epicがアップルが決して認めるはずがないサードパーティ製アプリストアの開設許可を求めていたことが事実とは驚きですが、「自社だけ特別扱い」か「他社にも平等に」かで大きく意味合いが変わってくるはず。今後は、訴訟がApp Storeに関わる多くの開発者や企業に広げる波紋も含めて注目していきたいところです。

Source:CNBC

Via:MacRumors

 
 
新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: Apple, appstore, Epic Games, Fortnite, news, gear
0シェア
FacebookTwitter