Foxconn

台湾Foxconnは、iPhoneの組み立てでアップルと長年にわたるビジネスパートナーの絆を強固にしてきました。しかしアップルがiPhone売り上げから得る利益に対しFoxconn側のビジネス上の利益率があまりに少ないことから、互いの関係が冷えてきているとの噂が報じられています。

独自ソースの記事に定評ある有料メディアThe Informationによると、アップルの粗利率は40%近いのに対し、Foxconnの利益率は1桁%台でしかないとのこと。そのためFoxconnは取り分を増やすために怪しげな戦術を採っていると伝えられています。

まず製造プロジェクトでは、Foxconnがアップルのために雇用した実際の人数よりも水増しして申告するのは日常茶飯事で、競合他社デバイスを製造する際にアップルが所有している機器を使ってテスト工程を節約しているとのこと。その結果、アップルはFoxconnの従業員や施設内にある自社機器の監視と追跡を強化しているそうです。

14人以上の元Foxconnやアップル従業員は、アップルがサプライチェーンを多様化するにつれて、企業間の関係も変化していると証言。たとえばアップルはFoxconnにAirPods Proの製造を委託し、そのために工場の改装を望みながら、一方では競合他社にも製造委託するというぐあいです。

Foxconnは毎年販売されるiPhoneの60~70%を製造しており、アップルが最大の顧客であるため、サプライチェーンの多様化、つまり自社への発注比率が減らさせることは大きな脅威となります。

そうした関係のもと、Foxconnは利益を増やすために製造や部品テストのための独自機器を販売しようとしたものの、限られた成功に留まっているとのことです。ほかiPhoneの画面を研磨するための薬品を日本企業に頼らずに独自開発するなど、コストを減らす内製化の努力も重ねられているもようです。

さらにFoxconnはアップルの方針を無視し、上記のようにアップルの機器を競合他社デバイス製造に使用したり、12インチMacBookの発売前にGoogle社員に製造している様子を見学させたこともあったと語られています。

またiPhoneの製造でも、Foxconnが手抜きしたとの報告もあり。たとえばiPhone 7では品質テストで不合格となった分は、本来は分解すべきところを、アップルに隠して内部の金属片などを除去して再シール(正規の製品として出荷)したという、とんでもない話も伝えられています

アップルは取引相手のサプライヤーにとって世界最大のクライアントながら、最高水準の品質と苛烈なコスト削減が同時に求められる厳しさはたびたび報じられてきました。今回のような噂話がありながらも、毎年の新型iPhoneで大規模な欠陥やリコール騒動がないことは、アップルに反発しながらもわずかなガス抜きに留まり、基本的には誠実に製造せざるを得ないサプライヤーの実情を反映しているのもしれません。

Source:The Information

Via:MacRumors