Facebook
Elijah Nouvelage / Reuters

米連邦取引委員会(FTC)は19日(米現地時間)、Facebookを独禁法(反トラスト法)違反の疑いで再び提訴しました。FTCの主張によると、マーク・ザッカーバーグCEOの会社は、違法な「buy-or-bury(買収するか葬り去るか)」戦略により競争を阻害しているとのことです。

FTCとFacebookとの訴訟は、もともと2020年12月、InstagramやWhatsAppなどの新興企業買収において競争の阻害があったとして、これらの事業分割や売却を求めて提起されたものです。そして今年(2021年)6月末、FTCによる「Facebookが個人向けSNSを独占している」との主張に対して、十分な証拠がないと訴状が棄却されています。ただし棄却されたのは訴状のみで、内容を訂正した上で再提出できるとの判断が下されていました。

さてFTCの新たな主張によれば、Facebookは独自に新機能を導入しようとして失敗した場合に、その権力と資金を使って競合他社を違法に買収したり、あるいは一掃したりしているとのこと。また、Facebookが「監視型の広告モデルに磨きをかけている」とも非難しています。

該当箇所を抜き出すと「Facebookは、モバイルへの移行を生き抜くためのビジネス的洞察力と技術的才能に欠けていました。新しい革新的な企業との競争に失敗したFacebookは、その人気が存亡の危機に立たされると、違法に買収したり、葬り去ったりしました」と述べています。さらに「この振る舞いは、Facebookが新興アプリの競合他社に賄賂を渡して競争を止めさせた場合と比べても、反競争的なことに変わりはありません」と付け加えています。

FTC競争局の局長代理であるホリー・ベドバ(Holly Vedova)氏いわく、Facebookの行動は押しつけがましい広告や悪質なプライバシーポリシーにより「技術革新や製品品質の向上を抑制した」ことで、SNSの体験に影響を与えているとのことです。

Facebookは2012年に成長しつつあった写真SNSのInstagramを買収し、2014年にはメッセンジャーアプリWhatsAppの人気に注目して買収しています。FTCの主張では、そうしてFacebookは最も利用されているSNSのうち、少なくとも3つは所有しているため、消費者の選択肢を狭めようとしているのではないかと疑われています。

今回の再提訴につき、Facebookは公式アカウントで「FTCがメリットのない訴訟を続けることを選んだのは残念だ」「InstagramとWhatsAppの買収は何年も前に検討され、(法的に)クリアされており、当社のプラットフォームポリシーは合法的なものだった」とコメントしています。

Facebookのようなハイテク大手が「ビジネス的洞察力と技術的才能に欠けていた」から「買収か葬り去るか」戦略を採ったといわれるのは面目丸つぶれにも思えますが、今後の訴訟の展開を見守りたいところです。

Source:FTC

via:9to5Mac