AirPower
Giulio Zompetti

アップルのワイヤレス充電マットAirPowerは公式に予告されながらも発売中止に終わりましたが、そのプロトタイプを入手したというコレクターが動画を公開しています。

2017年9月のiPhoneイベントで発表されたAirPowerは、結局は「アップルの高い要求水準を満たすことはできない」との理由から発売がキャンセルされました。

もしもAirPowerが発売にこぎ着ければ、iPhoneとApple Watch、AirPods充電ケースなど3つを同時に、マットのどの場所に置いてもワイヤレス充電ができるはずでした。しかし、熱管理やバグだらけのデバイス間通信、充電用コイル同士の干渉(21~24個のコイルを搭載する複雑な構造のため)などといった問題が解決できなかったと推測されています

さて今回の画像は、アップル未発表製品コレクターのGiulio Zompetti氏が「AirPower」とだけつぶやき、iPhoneを充電中の動画とともにツイートしたものです。

Zompetti氏はこれまでにも初代Apple Watchや初代iPadのプロトタイプらしきものを何処からか入手し、画像を公開してきた人物です

これを数ある偽物の1つだと思っている疑り深い人たちに対して、Zompetti氏は「動作する本物だ」と断言しています

今回公開されたAirPowerプロトタイプは、アップルが予告していた製品版の外観とは少し異なっています。まず本体色は白ではなく黒であり、端は薄い金属で縁取られているようです。総じて洗練されているとは言い難いことから、米9to5Macは完成版ではなくエンジニアリング段階の試作品である可能性が高いと分析しています。

またアップルが2017年の発表会でプレビューしていたように、iPhoneをマット上に置くとAirPower向け特製のアニメーションも起動しているようです。これは予め用意した静的なものではなく、ユーザーが設定した壁紙や現在の時刻も表示されていると確認できます。

一度は開発中止になったAirPowerですが、アップル社内で開発プロジェクトが再開されたとの観測や、実際に稼働している可能性を示す写真も流出していました

しかし、それから1年以上は続報がほとんどなくなっています。やはり3台もの機器、うち1つはApple Watchという独自方式を採用したデバイスを同時充電ともなれば、技術的なハードルは高いと思われます。アップルはそちらはいずれ達成すべき宿題としておき、当面はiPhone 12シリーズ対応のMagSafe充電アクセサリーに注力していくのかもしれません。

Source:Giulio Zompetti(Twitter)

via:9to5Mac